2017年一覧

グローバル化の影、地方・農村に光を当てる政治を

衆議院議員 玉城 雄一郎 さん

「グローバル対ローカル」示した米大統領選

 今回の結果についてはさまざまな識者がさまざまなことを言っていますが、私の解釈は明確です。これは、アメリカにおける「田舎の反乱」です。とくに中西部を中心とした地域の反乱じゃないかということです。
 グローバル化で確かに得をする人もいるし、金融資本主義的なところですごくもうかる人がいるのは確かです。
 ただここ10年くらい、その裏側で放っておかれる人の数は急増しました。そうした人びとの生活が非常に悪化していました。「そうじゃない」という声が出たのが、「トランプ現象」の本質的な側面の一つだと思います。 続きを読む


インタビュー・ 沖縄から見たトランプ新政権下での日米関係

いよいよアメリカから自立する時期に

伊波 洋一 参議院議員

 昨年は高江で米軍ヘリパッド建設反対の闘いが盛り上がるなかでも、強行的、強権的にヘリパッドは完成させられてしまいました。そして、同じようなことが辺野古新基地建設でも行われようとしています。今年も「血みどろの闘い」が続くのかという感じをもっています。
 こうした状況のなかで、私も、一国会議員としてどのような闘いを日米政府に対して取り組めるかが問われていると思っています。そういうことを胸に秘めながら、参議院で糸数慶子議員と会派「沖縄の風」を発足させました。今年こそ、がんばっていきたいと思っています。 続きを読む


トランプ政権と日本、われわれの課題

「アメリカ第一」を拒否し、自主・平和の旗を高く掲げよう

「日本の進路」編集部

 アメリカでトランプ政権が発足しました。世界経済危機が急速に深刻化する中、貧困と格差・国内対立の激化を巧みに利用し登場した政権です。国内の危機を中国や日本など他国に押し付け乗り切ろうとしています。そうでなくても全世界で貧困化が著しい各国国民だけでなく、支配層も現状にとどまれなくなっています。支配層は、国民に犠牲を押し付け、襲いかかってくるでしょう。保護主義の高まりは国際政治をいちだんと不安定化させ、世界は戦争を含む激動となり、さまざまなリスクが高まっています。 続きを読む


新春メッセージ:鳩山友紀夫氏

 「自主・平和・民主のための広範な国民連合」の活動に賛同される皆さまとともに、新春のお祝いを申し上げます。

鳩山 友紀夫

 昨年はドナルド・トランプ氏の米国大統領選勝利に世界中が驚愕しました。安倍首相は今までの米国との従属関係を維持するためが如くニューヨークに向かい、いち早く「朝貢外交」を行いました。
 12月13日、恐れていた米軍オスプレイ( 垂直離着陸機)の墜落事故が名護市海上で起きました。抗議した沖縄県安慶田副知事に対し、在沖縄米軍トップのニコルソン沖縄地域調整官は、謝罪の意を表しながらも、県民に被害を与えなかったことを感謝すべきと、「植民地意識丸出し」発言を平気で行いました。 続きを読む


新春メッセージ:丹羽宇一郎氏

平和と自由を国是とする「特別の国」の進路をめざして

断片的な情報に惑わされないしっかりとした価値判断を持って

元駐中国大使 丹羽 宇一郎

 2017年の展望を考える時に、あるいはその前に、インターネット世界の急速な発達、SNSなどの利用が急速に広がっていることを念頭に置く必要があります。トランプさんなどももっぱらそれで情報発信し支持も得たようですが、ここには問題があります。SNSなどは断片的な情報なので、利用者は何がより全面的な事実か、何が正しいのか、価値判断ができないわけです。しかも、膨大な情報が、瞬時に世界中を駆け巡っています。これが一番恐ろしいことです。これには、右も左も関係ありません。 続きを読む


オスプレイ飛行再開で抗議、申し入れを行う

 墜落機オスプレイの強引な飛行再開と沖縄県の地方自治を認めぬ最高裁判決に抗議して、「広範な国民連合」の首都圏地域の地方議員有志が、12月27日、内閣総理大臣や防衛大臣への抗議、申し入れを行った。佐藤栄佐久(元福島県知事)や上田文雄(前札幌市長)など16氏が呼びかけた「地方自治体とりわけ沖縄の地方自治と民主主義実現を求める全国地方議員共同アピール」に賛同していた広範な国民連合全国世話人の地方議員が呼びかけたもの。沖縄県選出の参議院議員伊波洋一氏が、防衛省交渉を設定するなど、地元活動が忙しい中で尽力してくれた。

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