各地の活動 ■ 広範な国民連合・熊本 第2回総会開く

『平成百姓一揆』出版記念講演で内田敬介氏が熱く語る

 12月7日、熊本市の大江公民館で、自主・平和・民主のための広範な国民連合・熊本の第2回総会が開かれました。どうやって政治を変えるか、運動を前進させるか、昨年11月の結成以来の1年間の活動を振り返り、これからの方針を討議、決定しました。

「平成百姓一揆」を受け継ぐ

 総会では、最初に内田敬介氏が『平成百姓一揆』出版記念として、30年前の米輸入自由化阻止国会突入について講演しました。
 内田氏は、当時の運動に意味について、「それは、わが国の食料・農業・農村政策の危機、民主主義の危機に対する農民の生存権をかけた闘いであった」と述べました。
 最後に、「国会へ突入した農民は、すでに30年後が見えていた」と述べ、未来へのメッセージとして、①農民の生存権の訴えが重要、②日本農業の根幹である稲作の復権、③仲間や国民と共に行動する農民運動の継続、④農民は国土と食料を守る担い手、と強く訴えました。

農業食料問題重視の発言相次ぐ

 講演の後、議案の提案がされ、質疑応答を行いました。内田さんへの質問や、農業問題に取り組むことの重要性などが活発に議論されました。県議会議員の幸村香代子さん、岩田智子さんはともに、農業を消費者の問題として考えることが重要だと述べました。同じく県議の西聖一さんは、食料自給確立自治体議員連盟についての他に、九州の日中不再戦議員の会で訪中したことや、日中間で戦争にならないようにすることが大事だなどと述べました。他の参加者からも、有機農業や食の安全についての発言もあって、消費者の関心も高く、こうした方面からも農業の問題を考える運動が必要との発言がなされました。
 最後に、今後の方針として、
 ①農林水産業を守り、農家と消費者の連携を図り、食料自給率の向上を目指す。
 ②沖縄、九州での軍備増強など、平和を脅かす動きを止める運動を促進する。
 ③民意を反映し、地域の自主性を重んじる地方自治を作っていく。
 ④格差や貧困、差別と人権侵害をなくす。
――などを決め、成功裏に終了しました。

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『平成百姓一揆』はA5判84ページ、1600円(購入希望の方は担当:渡邉浩080-6427-3827まで)

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