2024年年頭にあたって
外交と交流の信頼関係で東アジアの平和を創ります
新社会党中央本部委員長 岡﨑 宏美
「歴史は繰り返す」 今、日本は新しい戦前に向かおうとしています。
日本は「専守防衛」を投げ捨て、アメリカとともに戦争する国へと歴史的な変貌を遂げようとしています。軍需産業を育成し武器輸出をすすめ、学術研究や民間空港・港湾などの軍事利用が強行され、教育や情報などあらゆる分野で軍事化が進みます。いま止めないと、声を上げないと、日本の平和は保てません。
軍事費増大は、くらしやいのちのための予算の削減になります。年金や医療・介護、子育て・教育のための予算が最優先であり、私たちは非正規・貧困社会からの脱却をめざします。
「3・11」福島の大事故がなかったかのような原発新増設や、60年越え老朽原発の稼働など脱原発からの大転換は許せません。地球環境保全や防災対策は待ったなしです。
武力で平和はつくれない――これは人類の歴史の教訓です。「抑止力」の名の下、軍事力の増強は近隣諸国と果てしない軍拡競争となります。結局は「核武装」に行きついてしまいます。
私たちは78年前の敗戦の教訓から平和憲法・9条を手にしました。戦場に送られた若い兵士たち、原爆や空襲、沖縄戦の犠牲者たち、亡くなった方は350万人にも及びます。そして何よりも日本のアジア諸国への侵略と植民地支配で亡くなった方はゆうに2千万人を超えるのです。
もう二度と戦争はしない、非武装の平和な日本を創る、その決意の中で憲法9条は生まれました。私たちは平和憲法をないがしろにする動きを断じて拒否します。それはすべての戦争犠牲者の遺言でもあります。
日本を軍事国家にさせてはなりません。
沖縄・南西諸島そして日本を絶対に再び戦場にはさせません。
外交と交流の信頼関係で東アジアの平和を創ります。
私たちがめざすのは、非武装・非同盟の日本であり、憲法のもと、生活といのちが最優先される平和国家への道です。
新しい戦前にさせないために、平和なくらしをつくるために日本のすべての平和力が結集し、ともに立ちあがりましょう。