高市首相の「台湾有事は存立危機事態」発言は、日中国交正常化以来の日中関係の基礎と国益を大きく損ない、再び日中間の戦争を導きかねない重大な発言です。
国会の場でわが国首相自身が「台湾有事は日本有事」として、想定されるその事態に武力で介入することを公言したわけで、「従来の政府見解の延長」で済まされることではありません。
中国の激しい抗議は当然です。
日本は、日清戦争で台湾を植民地化し、「満州事変」から中国大陸全体への侵略戦争を強行し、多くの中国の人々を殺害し国土を荒廃させ、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いました。被害を受けた中国の人々は今もその記憶、教訓を胸に刻んでいます。日中共同声明では、日本の「深い反省」の上にたち、中国は「中日両国国民の友好のために」戦争賠償の請求を放棄しました。そして日本は「台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項にもとづく立場を堅持する」ことを約束しました。台湾問題は完全に中国の内政問題です。
中国は、日本は本当に軍国主義との関係を断絶したのか?と問おうとしています。日中の経済関係、民間の交流、人的・文化交流さえ大幅に冷え込もうとしています。国民生活にもすでに影響が出ています。
一方、日本国内のマスメディアもインターネットメディアも、歴史的事実をほとんど語らず、日中関係を悪化させた高市首相の発言を評価し、それに抗する野党議員や識者への攻撃さえ強まっている状況があります。
敗戦80年に、日本が再び戦争の道に進むか、それとも日中間の再正常化の道に進めるのか、まさに歴史的な岐路に立っているといえます。
このような趣旨から緊急集会を準備させていただきました。
戦争準備が着々とすすみ「台湾有事」の最前線に立たされている沖縄選出の国会議員の方々、次代を担う若者からも、参加したみなさまのご発言で問題をどう打開するのかを共有する集会になればと企画しました。
日中、東アジアの平和と発展をどう築くか、共同したとりくみが進むことを願っています。
緊急のよびかけです。打開をのぞむみなさん全員で構成される実行委員会として会を運営したいと思います。ぜひご参加ください。
| 日時: | 12月2日(火) 午後5時~7時(午後4時30分開場) |
| 場所: | 参議院議員会館 B101号室(予定) |
| 問題提起: | 孫崎享さん(東アジア共同体研究所所長、元外務省情報局長) |
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参加無料 |
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高市首相発言撤回を求める緊急集会実行委員会(仮称) 事務局:自主・平和・民主のための広範な国民連合全国事務局内 担当連絡先:長岡 090-1722-1999 c.ngok001@gmail.com |

