デニー知事を支える与党県議の一人として、また社民党県連委員長として
明けましておめでとうございます。
『日本の進路』読者の皆さまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
平成から令和に世替わりした昨年、沖縄では首里城を焼失するという衝撃的な出来事がありました。首里城はウチナーンチュにとって心のより所、アイデンティティーの象徴であり、喪失感は計り知れません。今なお多くの県民が深い悲しみに暮れています。
一方、昨年も沖縄は基地問題に忙殺された一年でありました。12月5日発生の米軍照明弾の民間地落下は、2年前の保育園や小学校への部品落下の恐怖を呼び起こさせました。県の反対を押し切っては繰り返される米軍機からのパラシュート降下訓練の強行と重なって、県民の怒りは沸騰しております。また、昨今の沖縄では、米軍基地周辺河川などから有害物質が検出され、大きな環境問題となっております。水道水の安全性は、命に直結する問題であり、看過できません。
辺野古新基地問題では、安倍政権が土砂を投入してから1年が経過しました。ただ、県の試算では、全体で必要な土砂量2062万立方メートルに対して、投入済みの土砂は20万5千立方メートル、わずか1%にすぎません。さらに、「マヨネーズ並み」の軟弱地盤が広がる北東側は、大規模な地盤改良という難工事が控えています。
辺野古の闘いは、まだまだ続きます。決して諦めることなく、県民投票で示された圧倒的多数の反対の民意を後ろ盾に、粘り強い座り込み闘争を展開していきますので、多くの読者の皆さまに現場へと足を運んでもらいたいと願うばかりです。
今年6月には県議選挙があります。玉城県政誕生から約2年、「中間テスト」に位置づけられる選挙で絶対に負けられません。私もデニー知事を支える与党県議の一人として、また社民党県連委員長として、全力で取り組んでまいります。
東京オリンピック・パラリンピックを迎える2020年、沖縄にあっては首里城再建元年なるよう、また基地問題や子どもの貧困など沖縄の抱える諸課題を少しでも解決に導けるよう今年も政治を頑張ってまいります。
結びに、年頭にあたり、読者各位のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。