「日本の進路」2018年新春メッセージ

全国農団労 副委員長 小川 宏

 新年おめでとうございます。混乱と混迷を極めた昨秋の第48回衆議院選挙の結果は、改憲勢力が3分の2を占めるなど、新自由主義と右傾化が同時進行する結果をもたらしました。一方で「リベラル派」が台頭し、「有権者は中道リベラルの政治勢力を求めている」という世論調査結果や論調も目立ちます。国民が安倍一強に抗する対抗軸を求めていることは確かであり、政治的には中道リベラルの結集が求められていることは間違いないと考える次第です。
 しかしながら「中道」の座標軸は極めて曖昧で、原発問題や改憲問題、日米同盟と沖縄、そして東アジア諸国との連携――これらの課題を克服するためには今後も混沌とした状況が続くことが想定されるのではないでしょうか。やはり、一貫して新自由主義に抗し、市場原理主義に反対していく陣営が確固たる勢力を占める必要があることは言うまでもありません。
 私たち全国農団労は協同組合を放逐し、コミュニティを破壊する市場原理主義に抗して、新自由主義的グローバル経済連携に反対していくことを運動方針の基調に据えています。今後も広範な国民連合をはじめとして幅広い戦線を構築していくことをお誓い申し上げて新年のメッセージと致します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする