[追悼] 金子兜太氏の平和への思い

インタビュー(2017年8月3日 熊谷市のご自宅にて)

 2月20日金子兜太氏逝去への追悼として、前年の「日本の進路」9月号のインタビュー記事をここに掲載する。

 現代俳句の重鎮、金子兜太氏は「アベ政治を許さない」という文字を揮毫して、安倍政権と闘う全国の人々にエールを送った。同氏の平和への思いを伺った。(談 文責・編集部)

 私は1918年、大正8年生まれで97歳になります。
 神戸港のある町で日銀に勤めていた頃の句ですが、

朝はじまる海へ突っ込むかもめの死

 私は戦時中、日本銀行に勤めていましたが、海軍主計科士官・中尉としてトラック島に赴任し、そこで敗戦を迎えました。神戸港で海に突っ込む鴎とトラック島沖で海に突っ込む零戦闘機の姿が重なって、この句を作りました。 “[追悼] 金子兜太氏の平和への思い” の続きを読む

舞劇「朱鷺」を見て

今年は日中平和友好条約締結40周年に当たる記念すべき年である。

演出家・広範な国民連合全国世話人 澁谷 文孝

 昨年は日中国交正常化45周年で、それを記念して上海歌舞団が舞劇「朱鷺」の来日公演を行った。中国の舞踊劇は日中が国交正常化した当初から来日公演を行っていて、その舞踊技術は素晴らしく、高い評価を得ている。正常化直後の1970年代に来日したバレエ「白毛女」は、社会主義中国が芸術の分野でも大きく発展していることを示した。衣装が見慣れたチュチュでなく人民服であり、権力者を打倒する物語とともに、そのバレエ・テクニックも世界一流のモスクワやレニングラードのバレエ団にもひけを取らず、衝撃を覚えた。 “舞劇「朱鷺」を見て” の続きを読む