2017年、新年あいさつ

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あけましておめでとうございます

「独立・自主」のもう一つの道を対抗軸に掲げ、広範な救国勢力の結集で国民運動を発展させ安倍政権を打倒しよう!

 新年にあたり、日頃お世話になっている全国の皆さまに改めて感謝と御礼を申し上げ、今年も団結を強めてさらに前進されるよう呼びかけます。

 新自由主義政策の浸透は新たな貧困層をつくり出し、社会の経済格差を拡大させ、各国人民にとって耐えがたいものになっています。こうした中でアメリカではトランプ政権が登場し、アメリカ中心の戦後世界支配の秩序の崩壊が進んでいます。世界は大激変の年となり、中国やロシアなど新興大国も、ドイツなどの資本主義大国も国益第一で、世界はますます多極化が進んでいます。各大国の間の熾烈(しれつ)な争い、国益を賭けた対立は激しさを増し、軍備増強と軍需生産・輸出も増えています。フィリピンや朝鮮など中小国も独自の道を探っています。
 この背後では、世界経済の未曽有の危機が進行し、情勢を突き動かしています。世界を揺るがしたリーマン・ショックから8年。世界資本主義はいまだに立ち直れぬどころか、危機安定に貢献した中国の4兆元の景気刺激策の結果、過剰設備で一昨年夏から急ブレーキを踏み、世界に深刻な影響を及ぼしています。世界の需要は伸びず、供給過剰となり、失業の輸出競争と低賃金が世界を苦しめています。各国中央銀行は、この貧困ゆえの設備投資縮小の「カネ余り」をしのごうとさらに札(さつ)を刷って金融資本、投機家に渡し、景気を刺激しています。その結果、世界は金融賭博場と化しています。そこに法人税大減税、インフラ投資拡大を掲げるトランプ政権が登場し、ドル高・金利高を見込んで、新興国などから米国へのドル流失が始まっています。アジア通貨危機の再来が言われる情勢です。
 新しい年は、全世界で人民の闘いの激化が不可避でしょう。

 日本はこうした世界の中で、経済も安全保障も激しく揺さぶられることになりました。経済、貿易、安全保障面で、米国依存・ドル依存のわが国は「太平洋に浮かぶ小舟」も同然です。
 しかも、安倍首相は「自立」を唱えるそぶりを見せつつ、中国を敵視し、日米同盟強化を進めるというジレンマに陥り、国民への欺瞞(ぎまん)を強めています。昨年末の沖縄のオスプレイ墜落事故では、自民党や防衛省の中からすら不満が噴出したにもかかわらず、米軍の強硬な圧力に屈し、事件後ずわか6日で飛行再開容認に踏み切りました。ロシアのプーチン大統領は「4島を返してほしければ対米従属を見直せ」と脅し、安倍首相は尖閣問題とは異なるダブルスタンダードで、領土問題を棚上げし、経済協力に踏み込みました。
 トランプ政権のもとで、対米従属国家の限界がいよいよ明らかとなり、さらに矛盾が深まるのは必定です。安倍政権の対米従属で多国籍企業のための政治は、もはや日本国民にとって耐えがたいところにきています。国民負担増と軍拡、さらに憲法改悪策動は、国民の怒りを高めるでしょう。
 国民各層だけでなく、支配層の内部や右派の論客からも日本の「自立」問題が噴き出し始めています。地方の保守層と、それを基盤とする自民党地方組織の分化も進んでいます。
 翁長雄志県政に結実し発展する「オール沖縄」、福島県をはじめ全国の原発反対の闘い、一昨年の安保法制反対の青年・学生を中心とする全国の闘い、さらに、昨年夏の「東北の乱」とそれに続く新潟県知事選挙などの結果――こうした前進は、今年さらに飛躍を遂げるでしょう。底辺からの反乱は日本でも始まっています。

 このチャンスを生かすためにいま、

  1. 対米従属の自民党政治への対抗軸――「もう一つの道」を鮮明にすること、
  2. 独立・自主の旗印を掲げた救国の国民的な政治勢力を形成すること、
  3. 政権を揺さぶり、打ち倒すような力のある国民運動、

これらが求められています。
 そこで、広範な国民連合は、新年に次のような課題を重視して闘います。

  •  第1に、国民の貧困打開です。すべての働く人の最低時給を1500円にするなどの要求を支持し、農民や自営業者、中小企業などの経営支援を求める要求を支持します。また、年金、高齢者医療、介護保険、生活保護などの社会保障改悪、民営賭博・カジノの具体化などに反対し、国民各層と共同した闘いを発展させるために努力します。
  •  沖縄県民のオスプレイ墜落事件抗議、辺野古と高江の新基地建設反対、海兵隊の即時撤退、日米地位協定抜本改定(破棄)の闘いを全国各地で支持し、とりわけ日米地位協定問題で国民運動を進めます。さらに、すべての米軍基地撤去、安保条約破棄で独立・自主、アジアと共生する日本の実現をめざします。
  •  原発廃止の闘いを支持し、わが国の原子力・エネルギー政策を縛る2018年期限切れの日米原子力協定破棄へ世論形成を進め、自主的で安全な持続可能なエネルギー政策をめざします。
  •  TPPやこれに代わる日米2国間協定などに反対し、農民の要求と闘いを支持します。農協つぶしに反対し、直接支払いの維持・強化で日本の家族農業を発展させ、食料の自給と食料安全保障の確立をめざします。
  •  「働き方改革」という名の労働の規制緩和、労働強化政策に反対します。「大幅賃上げ、非正規雇用をなくせ」との主張、とりわけ青年、女性労働者の要求を支持します。
  •  勤労者の圧倒的多数を占める労働者が、職場や地域で労働組合に結集し、労働者の団結を強めるとともに、沖縄県民の闘いや福島県をはじめとする全国の原発反対の闘い、農民の要求と闘いなどを支持して、国民運動の先頭に立って闘うように呼びかけます。
     
     広範な国民連合賛同会員の皆さん! 読者の皆さん!
     日本の完全な独立と国民生活の危機を突破できるのは、国民大多数に依拠する政権だけです。労働者、農林漁民、自営業者や中小企業家などの広範な国民各層が、これまでの保守、革新といった立場の違いを超えて手を結び、広範な統一戦線を形成する時です。そうして初めて勝利することが可能です。
     今年は東京都議選が行われ、総選挙も予想されます。野党協力による前進を促すとともに、大衆運動、国民運動を大きく発展させなければ選挙の勝利もありません。
     広範な国民連合をしっかりと強化し、力を合わせて新たな日本の進路を切り拓こうではありませんか。
     2017年の年頭にあたってのご挨拶といたします。

自主・平和・民主のための広範な国民連合
代表世話人
西澤 清 武者小路 公秀
吉田 伸 吉元 政矩
原田 章弘 佐々木 道博

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