第21回 全国地方議員交流研修会のご案内

 先の参議院選挙を通じて自公与党は衆参両院とも過半数を失いました。低賃金・非正規化や貧困拡大が放置され、年金・介護・医療などの社会保障が大幅に後退、そこに物価の高騰や主食であるコメ不足等、蓄積された不満や不安のなかで、国民はこれまでの政治を拒否し、現状の打開と政治の変化を求めました。
 ところが戦後80年の節目にわが国が直面している喫緊の課題は参院選の争点にはなりませんでした。戦争を回避すること、気候危機対処などアジア諸国の連携強化が急がれます。経済的格差の是正、食とエネルギーの自給、社会保障や防災・インフラ整備の確立も待ったなしです。国民生活を持続可能で豊かにするために日本社会の立て直しが求められています。衰退する米国が関税攻撃などわが国にさらなる負担と犠牲を押しつける今こそ、対米従属からの脱却、自立の国づくりが求められます。
 全国地方議員交流研修会は、今回で21回目を数えます。今年1月の沖縄開催では「自己決定権」を掲げる沖縄県民の闘いに学びながら、自治体の抱える問題の打開へ活発な討議が行われました。その成果をふまえて日米地位協定改定と食料自給確立で2度の対政府要請、「令和の百姓一揆」に呼応した各地での取り組み、各自治体での意見書決議、「日中不再戦友好を進める九州自治体議員の会」の第二次訪中団などが共同して進められました。
 全体会、分科会のテーマは、要項にあるように、自治体での活動をすすめるみなさんにとっていずれも重要なテーマだと思います。
 全国の地方議員の連携を大いに広げて、地方から政治を変える力をつくっていきましょう。
 札幌でお会いしましょう。

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