東日本大震災緊急討論集会、各界から120名が結集。
「財界支援でなく、被災者救援、国民大多数のための復興」を熱心に討論し、復興策(骨子)を提言
4月15日、東京・文京区民センターにて午後1時半より東日本大震災緊急討論集会「財界支援でなく、被災者救援、国民大多数のための復興を」が開催された。
この緊急集会は3月11日に起きた東日本大震災・津波そしてその直後から今なお続く福島原発事故の深刻な状態にどう対応するか自主・平和・民主のための広範な国民連合(略「広範な国民連合」)が提唱して各界のリーダーに呼びかけて開催されたもので、緊急なよびかけに関わらず政治家、学者、農業団体、労組、市民団体のリーダーなど全国から約120名が結集した。(写真は福島原発事故について報告・問題提起する佐藤栄佐久・前福島県知事)
集会ではまず開会に際してこの大震災の犠牲者に対して黙祷を捧げた。そして、加藤毅・広範な国民連合事務局長より緊急集会の「簡単な経過と問題提起」がなされ、その後、佐藤栄佐久・前福島県知事や田中良・杉並区長から福島第一原発が人災であるという東電・政府への激しい糾弾・告発や被災自治体救援活動などが報告された。
また、JA全中からは14日にまとめた「東日本大震災の復旧・復興および原発事故対策に関する第1次要請」と東電に提出された「福島第一原子力発電所事故災害に関する抗議」の紹介と訴えが行われた。また、被災地自治体議員から被災の生々しい実態報告、派遣ユニオンからは大震災を口実とした労働条件の悪化や権利侵害の訴え等が行われた。
討論では武者小路公秀・広範な国民連合代表世話人や被災地現地の地方議員や支援行った公務員、政党役員などから提言を受けて積極的な意見がだされた。また、緊急集会の趣旨に賛同して学者や国会議員などから連帯のメッセージや提言が寄せられた。
そして、最後に吉元政矩・広範な国民連合代表世話人から「復興策(骨子)に関する提言のまとめ」が確認され、広範な国民連合はこの国難に際して各界の人々と連携して喫緊の被災者救援と復興のために奮闘することを内外に明らかにした。(詳報は近々発行する月刊「日本の進路」5月号に掲載予定)