東京都議選迫る

 広範な国民連合・東京が懇談会

政治を変えよう!東京から

 6月22日、東京都議会議員選挙が行われます(6月13日告示)。選挙へ向けて、広範な国民連合・東京では予定候補者を招いての懇談会「政治を変えよう!東京から」を4月21日に開催しました。
 懇談会には、国民連合・東京が推薦する方々と現職議員を含む4人の予定候補者が参加されました(三雲たかまささんはビデオメッセージで参加)。推薦候補は左、今後推薦が決まった方は国民連合ホームページで発表します。
 懇談会では、まず各予定候補者の政策や訴えをうかがいました。小池都政は、都庁プロジェクションマッピングやお台場の大噴水に数十億円、さらに「東京アプリ」に800億円と湯水のように予算を浪費しているが、このような無駄づかいをやめさせ、物価高騰に苦しむ都民生活のために予算が使われるよう都政、都議会を転換しよう、という訴えを受けて、議論が始まりました。
 「学校現場の教員不足が深刻。新学期なのに担任がいない学級があることが普通になっている」「女性の相談活動を行っている。特に住まいの相談は深刻」など実情を訴える意見や、「『東京018サポート』給付金は子育て世帯には喜ばれているが、所得制限のないバラマキになっているのでは」「都議会には小池知事に対する忖度の雰囲気がある」「政治に対する国民の大きな不満がありネットの影響を受ける人も多いが、野党はこうした不満をもつ層の要求に応えることができるのか」などの意見、時に予定候補者に対して厳しい質問が飛ぶなど、活発な意見交換となりました。
 また、文書参加の全国農団労・大谷篤史さんからは、コメの高騰は半世紀にわたる減反政策など国の農政に責任があり、農家への所得補償制度による経営基盤確立が必要との訴えが、同じく文書参加の「ナースメン」代表・秋吉崇博さんからは、高齢者施設の倒産で利用者が放置された悲惨な現場の経験から、医療・介護従事者の処遇改善や施設等の危機管理の上で都政の変革と都の独自支援を求める提言が寄せられました。
 広範な国民連合・東京は、昨年5月の総会において、都政の課題と活動方針を採択しました(日本の進路2024年6月号既報)が、この1年の内外情勢の変化を受けて、新たな課題を明らかにすること、そして候補者の皆さんを応援し、都政の転換に結びつけることを願って開催した懇談会でした。その目的に沿った議論ができたのではないかと思います。
 都議会議員選挙は、毎回、国政選挙の前哨戦として位置づけられますが、今回も7月の参議院議員選挙を控えて全国的にも注目が集まっています。私たちは、都政の転換をめざし、今回の都議選の取り組みに力を尽くします。

(広範な国民連合・東京事務局)