東京のど真ん中に米軍ヘリ基地
日米地位協定抜本改定は緊急の課題
3月30日、港区青山公園で開かれた「令和の百姓一揆」東京集会は途中、軍用ヘリコプター3機の大轟音に見舞われた。数十メートルも離れていない隣接の米軍基地への着陸で集会は妨害され、会場超満員数千の参加者は驚き、墜落事故の不安も感じさせられた。長期の売国農政に苦しめられ「もう限界だ!」の全国農民・連帯する国民の百姓一揆、爆音をとどろかせ超低空飛行で都心の米軍基地に離着陸する巨大な軍用ヘリ。まさに現在の日本の縮図・象徴だ。
東京のど真ん中の米軍基地に来日したヘグセス米国防長官が横田基地から飛来し、日米軍統合司令部の形成促進を確認する日米防衛相会談に臨んだのだ。
地元港区と議会は繰り返し撤去を求め、4月3日には「緊急要請書」を防衛省に提出。基地の撤去とともに「詳細な情報提供」や「区からの意見聴取を行うこと」などを要請した。誠にささやかな要求だが、それすら無視される日米地位協定の現状がある。
かつてわが国政府も移転を求めたが拒否され、現在は「日米安保条約の目的達成のために必要」などとして米軍と交渉すらしていない。
全国で「日米地位協定抜本改定」の世論を巻き起こそう。全国地方議員交流研修会の特別決議に応えて、全国の地方議会で意見書を採択し政府に突きつけよう。地方議員の皆さんの奮闘を期待するとともに、市民運動として陳情で要求もできる。「地位協定は不平等だ」との認識の石破首相に実行を迫るときだ。