沖縄県議会議員 照屋 大河
「日本の進路」読者の皆さまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年も沖縄は、米軍絡みの事件・事故に苦悩する一年でありました。10月には東村高江の民家に近接する牧草地に普天間基地所属のCH53E大型ヘリが墜落・炎上する事故が発生し、12月には同型ヘリが普天間基地に隣接する宜野湾市内の小学校の校庭に7・7キログラムの窓枠を落下させるという重大事故が相次ぎました。校庭では54人の児童が授業中でした。これらの事故機は、いずれも2004年に沖縄国際大学に墜落したものと同型機で、その6日前にも近くの保育園に部品を落下させたばかりでした。
また、11月には米海兵隊員による飲酒運転衝突事故で出勤中の男性が死亡するという痛ましい事件が起こり、県民の激しい怒りに押される形で海兵隊の移転を要求する全会一致の県議会抗議決議が採択されました。
今や沖縄は、平和的生存権や子供たちの学習権すら保障されない異常事態に置かれ、憲法番外地と化しています。安倍自公政権が民意を無視し、辺野古新基地建設を強行する中、私たち県民が本気で怒り、この危機的状況を打破する政治的エネルギーを沖縄から発信せねばならない、との思いを強くしております。
今年の沖縄は4年に1度の選挙イヤーです。中でも、2月4日投開票の名護市長選挙は負けられません。「辺野古の海にも陸にも新たな基地は造らせない」と公約する稲嶺進市長の3選を勝ち取るべく社民党も全力で取り組んでまいります。
そして11月には天王山となる知事選挙が控えます。絶対に負けられません。私も与党県議の一人として、そして社民党県連委員長として、県議会内外で翁長知事を支え抜く決意を新たにし、迎える2018年を全力で駆け抜けたいと思います。
結びに、年頭にあたり、読者各位のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。