自主・平和・民主のための広範な国民連合
第23回全国総会の招請

 賛同会員の皆さん! 友人・協力者の皆さん!
 広範な国民連合は、第23回全国総会を11月18、19日の両日、三重県伊勢市で開催いたします(要綱)。平和と自主の日本の進路を切り開く国民世論、国民運動を発展させるため、広範な国民連合を強化し、ともに奮闘してくださるよう、全国津々浦々から参加されますようご案内いたします。

 衰退するアメリカでのトランプ政権登場とそれに追随する安倍政権で、朝鮮半島など東アジアの平和とわが国自主外交の実現は、一刻の猶予も許されない緊急の課題となっています。世界経済の危機は深く、貧困化と格差拡大で、各国で国内対立が激化しています。衰えたとはいえ第一の強国アメリカが「ファースト」をとなえて諸困難を他国に転嫁し、各国間の対立は急速に激化しています。こうして世界は、戦争の危機を含む乱世、歴史的転換期となっています。戦後世界を支配してきたアメリカを先頭に、先進国と呼ばれた各国支配層が現状にとどまれなくなっているのです。
 この世界で、韓国での文在寅新大統領登場などアジアでも西欧でも、自国の運命は米国に任せず自国で決めるという機運が急速に広がっています。中国やインドなど新興大国の勃興が、新しい世界の到来を印象づけています。中国が提唱した「一帯一路」に代表されるアジアの発展と結びつく共生の道でこそ、わが国が平和と自主、経済安定と国民生活の繁栄を遂げることができます。
 この世界で、安倍政権の対米追随と軍事大国化、憲法改悪の策動はあまりにも時代錯誤です。最近、安倍も二階自民党幹事長なども、日中関係改善に意欲があるかのように振る舞っています。しかし、日米同盟強化で中国に対抗する基本路線は変わらず、限界は明らかです。むしろ、緊張激化と日中対立を心配する人びとを欺瞞する狙いが透けて見えます。
 国民各層の生活条件は著しく悪化し、格差も急拡大し、国民の不満が鬱積しています。保守層や財界のなかにも安倍政権への危惧、不満が急速に広がり分化も進み、広範な勢力結集の条件が広がっています。
 腐敗も露呈し、窮地に追い込まれた安倍首相は、9条改憲を掲げて強行突破を図ろうとしています。これは自民党内部や与党内部の亀裂を深め、何よりも広範な国民との矛盾をますます激化させるだけでしょう。
 しかし野党各党は、安倍政権に対する明確な政治的対抗軸をもてず、国民的怒りと力を結集できずにいます。
 日米同盟強化路線に代わる、平和と自主の政策対抗軸をもった広範な政治的勢力の形成、国民運動の発展が求められます。私たち広範な国民連合の役割は、その点にあります。改めて自らの課題の重要さを感じているところです。
 しかし、同時に力不足も痛感し、打開のための真剣な努力を決意しています。
 とくに、労働者や農民、商工業者など、また、無・低年金生活者など生活危機打開を求める人びとの要求や地域の課題を重視して各県での活動を強化します。
 地方の首長・政治権力をめぐる自治体闘争を重視します。自治体政治では、大阪や東京などのように、安倍政権と連動する危険なポピュリズムが伸張する可能性もあります。しかし、翁長知事を先頭に安倍政権と真っ向から対峙する沖縄県民の前進は、全国を大きく激励しています。また、昨年参院選での東北の乱や北海道での自民党惨敗、新潟県知事選結果などを見ても、前進の条件は大いにあります。対抗軸を鮮明にして、広範な勢力が連合すれば勝利が可能なことを教えています。
 いずれにしても闘いの推進者としての広範な国民連合の質量ともの強化が最大の課題です。
 全国の皆さんと協力して、情勢に立ち向かっていきます。
 第23回全国総会をご案内いたします。

2017年夏
自主・平和・民主のための広範な国民連合


第23回全国総会開催要項

日 時

2017年11月18日(土曜日)および19日(日曜日)
 18日 午後1時開場、1時30分開会。
 19日 午前9時30分開会、午後3時30分閉会

会 場 いせシティプラザ2階大ホール(三重県伊勢市岩渕1-2-29)
参加費 1000円(交流・懇親会参加費は別途)

 
概 要

  • 各界来賓あいさつ
  • 記念講演/「今こそ新しい国家像を求めて国民の叡智と力を結集しなくてはならない」
    丹羽宇一郎 氏(日本中国友好協会会長、元伊藤忠商事会長・社長、元駐中国大使)
  • 各界からの報告
  • 総会議案の提案と討議
  • 交流・懇親会 18日午後6時 伊勢シティホテル(伊勢市吹上1-11-31)

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