コロナ禍で困窮の学生を労働者・農民・市民が支援

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「ほっかいどう若者応援プロジェクト」の取り組み

北海道労働者福祉協議会理事長 出村 良平

 新型ウイルス感染症の感染拡大の長期化は、多くの生活困窮者を生み出しています。国や地方自治体での支援策も打ち出されましたが、要望に応えきれていません。学生の窮状もマスコミでも取り上げられ、なかには退学を考えている学生も数多くいるなどと悲痛な声が届けられるようになってきていました。

 そこで、連合北海道、北海道生協連、北海道労福協の事務局での議論で学生支援の取り組みが何かできないかとなり、「ほっかいどう若者応援プロジェクトの取り組み」をスタートさせることになりました。連合北海道、北海道労福協では、数年前から若者の就職支援や奨学金制度の改善(給付型奨学金の拡充)の運動を行ってきましたから、学生支援の取り組みへとつながったわけです。中央労福協で設立した「ろうふくエール基金」も後押ししてくれました。

 2021年2月8日、記者会見を行い、「ほっかいどう若者応援プロジェクト」の設立と支援事業を発表しました。プロジェクトの構成は、連合北海道、北海道労福協、北海道生協連、生協連大学生協事業連合北海道地区の4者が中心となり、連合北海道の杉山会長、北海道生協連の麻田会長、北海道労福協の出村が共同代表となり取り組みを進めることとしました。北海道や札幌市の後援もいただきました。

 マスコミの関心も高く、何度かテレビや新聞で報じられました。具体的支援事業は、大学生協が存在する道内の13大学を対象として、一人暮らしの大学生や大学院生、留学生に食材を無料配布するものです。

 第1弾の北大の取り組みでは、道産米や缶詰等2500円分相当を1セットとして、1000人分を配布することにしました。大学生協のホームぺージでの予約制の申し込みとしましたが、受付開始から1日半で1000人の定数に達してしまいました。予想以上の反響でした。

 アンケートには321名から回答がありました。「困っていること、学生支援で期待すること」で尋ねたところ、最も多かったのは、「シフトが減らされ収入が減った、バイトがない」等アルバイトに関する回答が91件、「お金がない、仕送りが減った、支援金等現金給付が欲しい」との回答が55件に上り、コロナ禍で困っている学生の多さを再認識することになりました。

 現在は他大学への同様の取り組みに向けて、事業資金や物資のカンパの取り組みを展開中です。遅くても5月の連休明けくらいには実施したいと考えています。現在、事務局が中心となり、企業や団体に対して広く協賛金・寄付金を募っています。「プロジェクト」の独自のホームぺージも立ち上げました。取り組みに賛同いただいた企業からは、「もち麦ごはん無菌パック」や「とろろ昆布」等の支援食材が届いてきています。

 しかし、こういった物的支援にはどうしても限度があります。一方、学生が置かれた窮状を広く知ってもらうことができますし、何より国が中心となり、学費の軽減や奨学金制度の改善等コロナ禍での学生支援をより充実させていく方向に影響を与えることができればと期待するところです。

 

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