4月27日緊急集会 角田 義一さん発言要旨

共有(シェア)Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

角田 義一さん(元参議院副議長・弁護士)

 今回、緊急集会がこのように開かれたことは本当に意義のあることだと思います。
 私は、去年の9月にも代表団を率いて朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)に行きました。最大の理由は、日本がアメリカ軍との集団的自衛権行使の「安保法(戦争法)」をつくったからです。それが日本と朝鮮との関係、あるいは韓国との関係にどういう影響を及ぼすか、朝鮮政府高官との忌憚のない意見交換をするなかで、今後日本の歩むべき道をしっかりと探り当てたいということでした。

朝鮮で戦争が勃発すれば日本は当事国に

 あってはならないことですけど、万が一、朝鮮で戦争が勃発するときには、日本は戦争当事国になるわけです。ハッキリと戦争当事国になる。
 朝鮮の政府高官は、「角田さん、なぜ日本はわれわれの標的になるような、そういう法律をつくるんですか」とハッキリ言っておりました。最近の新聞報道など見ておりますと、「もし、戦争が起これば日本の在日米軍基地を攻撃する」とも言っております。だから、このきわめて重大な状況のなかで、何としても、この戦争を阻止しなければならない。
 もしトランプ米大統領が朝鮮に対してですね、先制攻撃をした場合、どういう事態になるのか。当然のことながら、朝鮮は報復攻撃でミサイルを発射します。
 全部のミサイルは撃ち落とせない。何発かは必ず日本のどこかに着弾する。もちろん米軍基地が狙われると思いますけど、原子力発電所にミサイルが打ち込まれた場合、どういうことになるか。この狭い国土で日本人全体が生きていけなくなる、これはもう日本の破滅です。こうしたことだけは何としても止めなくてはならない。

朝鮮が望んでいるのは平和共存

 朝鮮が求めているのはただ一つです。平和共存です、平和共存。
 まあ日本人の感覚からいうと、「朝鮮は3代にわたって世襲でやってきておかしいのではないか」と、皆さん思っている。そういう感覚を私はよく分かる。しかし、あの国にはあの国の歴史があって、庶民は皆、平穏な生活をしているわけですよ。それを武力によって攻撃してつぶすという権利はだれにもない。米国にはない。まして、安倍にはない。
 この平和共存を願っているわけですからどうしたらいいのか。
 いま、朝鮮は法的にいえば、戦争状態。それを直すには、休戦協定を平和協定に変えて、「あんた方の体制は絶対に破壊しません。つぶしません」と米国はそれを言い、そしてロシア、中国も、韓国と日本もそれを保証する。こういう保証をすれば、初めて核もミサイルもなくす交渉ができる。
 朝鮮労働党の委員長が去年の大会の最後でこう言っています。「われわれは最終的には核廃絶だ」と。そこに共通の認識があるわけだから、彼らが核廃絶をできるようなそういう環境、それをどうやってつくり上げるかということが、唯一の被爆国である日本の総理の責任じゃないですか。
 もう一つ。本当に安倍首相が日本国民の生命と財産を守りたいなら、二つのことをやるべきです。
 まずトランプ大統領に向かって、「絶対に先制攻撃をして、戦争をしてはならない。そんなことをすれば日本が滅びる」ということを言うべきです。
 彼は、私に言わせれば、亡国の宰相だ。この亡国の宰相が、救国の宰相になる道はただ一つ、それをトランプさんに言い、そして、命がけで平壌に飛ぶ、(「そうだ」の声)そして談判するんですよ。それをするのが本当の救国の宰相でしょう。
 私は最後に言いたい。80歳まで生きて、トランプに殺されてたまるか。安倍に殺されてたまるか。(大きな拍手)皆さんといっしょに立ち上がって全国にこの運動を広げていきたい。そうすれば、朝鮮半島の平和も確保できると私は思います。(大きな拍手)

集会へのメッセージ

鈴木宣弘氏(東京大学教授)

 いま改めて明白になったことは、日米安保の幻想である。
 米国のニュースは北朝鮮の核ミサイルが米国西海岸のシアトルやロサンゼルスに届く水準になってきたことを報道し、だから先制攻撃すべきと解説している。つまり、米国は日本を守るために米軍基地を日本に置いているのではなく、米国本土を守るために置いている。朝鮮半島有事で破壊されるのは朝鮮半島と日本と中国だという現実を直視すべきである。
 東アジア諸国との敵対を煽り、米国に追従することの差し迫った危機を認識し、日本の愚かさに今こそ気づき、一日も早く米国の暴走に歯止めをかけなくてはならない。日米の共同軍事演習などをやっている場合ではない。
 そもそも朝鮮半島を分断したのも米国である。
 東アジア諸国の繁栄は融和によってしかもたらされない。

西澤清・全国代表世話人の集会での発言要旨

 朝鮮半島のこんにちの状況の基礎は、1945年の8月15日に始まっています。日本政府は「終戦」、私たちは「敗戦」、朝鮮半島では「解放の日」「光復節」と呼ばれます。
 しかし、この日は朝鮮半島の「分裂の日」でもあります。分裂させたのは、奇妙なことに、戦勝国の米国と敗戦国の日本です。朝鮮半島を分裂させたことにこんにちの根本的問題があります。
 日本と朝鮮との関係は、まとまりそうになると必ずつぶされる。金丸訪朝団で合意がありましたが、その後、金丸信さんは逮捕されました。平壌宣言直後には、米国から「核」の問題がリークされました。逆流、妨害が生まれ、これを克服しなくては日朝関係は前進できない。
 日本は国交正常化を実現し、朝鮮の統一を支持する。東アジアで私たちが生きる道は、そういうことであると思います。
 トランプ政権は「すべての選択肢がテーブルの上にある」と言いましたが、これはウソです。すべてのカードがあるなら、インド、パキスタンと同じように核保有を認めることも含まれるはずです。ですが、このカードは入っていません。事実上、「力による解決」しかなく、安倍政権はこれを支持しています。
 もう一つ、抑止力論は絶対に誤りです。日米同盟は「張り子の虎」で、何にもなりません。力によって平和ができるという米国の言い分には、断固反対です。
 日本は本当に独立しないといけないし、そのための広範な運動をめざします。国民を結集して、本当の独立を勝ち取り、それを平和につなげるため闘っていきます。

共有(シェア)Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn