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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2001年10月号
九月八日、名古屋市内で広範な国民連合・愛知の第七回総会が開催されました。この総会は戦後一貫してアメリカに追随し、アジアに敵対してきた日本政府の政策を決定づけた日米安保条約締結五十周年目にあたる九月八日に設定したもので、広範な国民連合・愛知のこれまでの活動と今後の方針を展望する大きな意味のあるものでした。
寺尾光身・代表世話人の開会のあいさつは「アメリカは勝手にならず者国家を仕立てて戦争を仕掛けようとしているが、本当のならず者国家はアメリカ自身であり、これに従属してアジアを蔑視してきた日本ではないか」と日米政府批判に始まり、アジアの共生で自主的で平和的な日本を作るために広範な国民連合の運動の広がりの必要性を強く訴えるものでした。このあと、朝鮮総聯、三千里鉄道より連帯のあいさつがあり、さらに政党、議員、友好団体からのメッセージが披露されました。この夏に訪問したベトナムからはベトナム外務省アジア局のケー氏からの心暖まるローマ字のメッセージ文が紹介されました。
総会の第一部では名古屋大学教授で国際政治学が専門の佐々木雄太氏の「日米同盟の五十年と日本の進路」と題した記念講演がありました(講演要旨)。佐々木さんは講演の中で、アメリカのアジア戦略の変遷とこれに従属して朝鮮やベトナムの戦争でもアジアを食い物にし、戦争責任を不明確にしたまま、アジア軽視を続ける日本の政策の問題点を指摘し、二十一世紀はアジア重視の政策をめざすべきと結ばれました。
総会の第二部では、情勢と活動方針を中心に熱心な討議が行なわれました。とりわけ、かつてPKO法に反対して自衛隊小牧基地前に長期に渡って座り込んだことや労働組合も巻き込んで大きな集会を組んだことを教訓に、今後の広範な国民連合の運動スタイルや活動の活性化についての議論がなされました。
このあと、新たに三人の世話人が選任され、新事務局長に就任した関充さんが決意表明を兼ねて閉会あいさつを行い総会は盛会のうちに終わりました。
総会に先立ち、午前中は十数名が参加して市内で街頭宣伝も行い、道行く人々に「日米安保条約の清算でアジアの共生」を訴えました。