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自主・平和・民主のための広範な国民連合
『日本の進路』地方議員版6号
脳梗塞や心臓病は手術前に障害認定を
市町村合併は果たして町のためになるか疑問
富山県大島町議会議員 石塚壽一
介護保険は福祉の切り捨てにならないか
介護保険は4月からスタートしますが、直前になって政府の方針が定まっていない感じがします。介護報酬で高いのと低いのと折衷案が出たり、保険料の徴収を半年据え置くとか一年ずらすとか、何か宙に浮いている感じです。
私は右足を切断し障害者です。障害者の会の役員をし相談員をしています。
障害者は介護保険料を健常者と同じように払っているにも関わらず介護保険の適用除外である「措置」でやるという。これは福祉の切り捨てではないかと思います。
相談員をやっていて実際に直面した問題があります。健常者でも脳梗塞で倒れると、まず99%が身体が不自由になります。ところが6ヶ月たたないと障害者の認定を受けられません。医者が6ヶ月たたないと認定しません。行政の側も認定を受けないと援助の手を差し伸べません。家族の人たちの負担は精神的、経済的に大変です。すぐに認定される仕組みになっておれば、医療費負担も軽くてすむのに、福祉面で抜け穴があり落ち度があるじゃないかと思います。
心臓病患者の場合も同じです。手術前にあらかじめ障害者の認定を受けさせることをやらないと、医師の認定がないと審査会でも決して認定されず、後で障害者の認定貰っても手術の費用は一切出ません。障害認定が大幅に遅れ大変な負担が本人及び家族にかかることになります。そういう例が沢山あります。
大島町では念願の80床の特別養護老人ホームを作ろうとしています。介護保険法のもとでの運営が気になりますが富山市、高岡市あたりの経験を見習ってやっていきたいと思っています。
総合計画策定中に合併問題
新湊市、小杉町、大門町、大島町、下村この一市三町一村を合併し富山県で人口で第3の市にしようという計画がすすんでいます。しかし、果たしていいのか疑問をもっています。
合併を促進しようとしているのは自民党の青年部あるいは政経懇話会です。合併推進会議とか、自民党系ですが射水郡のJC・青年会議所あたりが各市町村長を呼んで勉強会をやっています。
私たちが一番心配なのは合併して大きい行政になるとリストラで現在の職員が大幅に削減されることです。市町村長も一人になります。議員も半分以下三分の一になり、そうすると少数者の意見が議会で通らなくなる恐れがあります。住民サービスの低下と、一番大事な働く者の不利益なことばかりです。
合併が具体的に出てきたのは平成9年頃です。当時の県総務部長を呼んで地方分権について研修会を開いたこともあります。その時は人口的、地域的に妥当と言うことだけで納得のいく説明はありませんでした。
小杉町と大門町はそれぞれ村を合併して町にしたところですが、大島町と下村は合併の経験がありません。
いま町は一年がかりで12月までかけて10年間の総合計画を作っています。
総合計画は合併を前提に作るか否かでは全然違います。当該各市町村でも同じように総合計画を作っているところですから、相互に情報交換しながら対処していきたいと思います。
いままで国体に大きく関心がいっていましたから住民や労働組合での合併問題についての取り組みはこれからという感じです。
(談 文責編集部)