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自主・平和・民主のための広範な国民連合
『日本の進路』地方議員版5号
交流の広場
障害者の予算を増額せよ
香川県議会議員 梶正治
6、9月県議会を通じて考えさせられたのは、「県」とは何かということだった。政策の文案は中央省庁、実行は市町村。県は単なる仲介役であったり、じゃま者でしかなかったりする。特に福祉の分野ではそうで、例えば傍聴席では、書き取った文字を役影するため、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)やスクリーンなどが持ち込まれた。県議会が装置の使用を梶議員の質問とそれに対する答弁に限つて認めていたため、他の議員の質問では聴覚障害者の横に座ったボランティアが手元のノートに書き取っていた。
OHPを使つた要約筆記者は、質問についてはあらかじめ梶議員から聞いて書いた透明シートを用意していたが、知事らの答弁はその場で聞いての書き取り。発言を正確に、また全部書き取ることは不可能で、ボランティアによると「2割ほど」。それでも「ゆうあい」の星川美智子会長は「耳が聞こえない人は聞こえないこと自体より、聞こえないことで取り残される不安、不満が大きい。議会傍聴の要約筆記は喜んでもらえたはず」と話していた。また聴覚障害者の多度津町の和田吉史さん(71)は「政治が身近に感じられた。これからも機会を増やしてほしい」と話していた。
今回の傍聴では、県職員ら2人の手話通訳者を議会側が初めて手配したが、要約筆記は人員、装置とも傍聴者側で準備した。聴覚障害者やボランティアからは、要約筆記も議会で準備するよう求める声も出ていた。
聴覚障害者は県議会も傍聴できない。県をもっと市町村と住民の側に引き寄せる事が、私のテーマである。
(以下は、梶議員から寄せられた10月9日の毎日新聞の記事である−編集部)
県議会で初の「要約筆記」
聴覚障害者の傍聴用
県議会で10月8日、本会議の一般質問のやりとりの要点を書き取り、スクリーンに投影して傍聴席の聴覚障害者にリアルタイムで伝える要約筆記が初めて行われた。聴覚障害の傍聴者からは「初めて議会の様子を知ること傍聴席では、書き取った文字を役影するため、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)やスクリーンなどが持ち込まれた。県議会が装置の使用を梶議員の質問とそれに対する答弁に限つて認めていたため、他の議員の質問では聴覚障害者の横に座ったボランティアが手元のノートに書き取っていた。
OHPを使つた要約筆記者は、質問についてはあらかじめ梶議員から聞いて書いた透明シートを用意していたが、知事らの答弁はその場で聞いての書き取り。発言を正確に、また全部書き取ることは不可能で、ボランティアによると「2割ほど」。それでも「ゆうあい」の星川美智子会長は「耳が聞こえない人は聞こえないこと自体より、聞こえないことで取り残される不安、不満が大きい。議会傍聴の要約筆記は喜んでもらえたはず」と話していた。また聴覚障害者の多度津町の和田吉史さん(71)は「政治が身近に感じられた。これからも機会を増やしてほしい」と話していた。
今回の傍聴では、県職員ら2人の手話通訳者を議会側が初めて手配したが、要約筆記は人員、装置とも傍聴者側で準備した。聴覚障害者やボランティアからは、要約筆記も議会で準備するよう求める声も出ていた。