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『日本の進路』地方議員版5号
交流の広場
こんな警察に盗聴されていいですか?
相模原市議会議員 秋山原宏
神奈川県警の不祥事が次々に明かるみに出て、県民の中から「これでは権力をもった暴力団だ」「こんな警察に盗聴の権力を与えていいのか」と言った声が大きく広がっています。警察権力をチェックする機構はあるのでしょうか。
警察では、まず第1に、監察官による内部監査があり、指導監督する機関として警察庁、さらに各県ごとの公安委員会が外部監査を行い、最後に県議会が県民の立場からチェックすることになっています。そのすべてが権力機構に組み込まれて機能を果たさなかったことを指摘しなければならないのは残念です。特に県民から選ばれた神奈川県議会が無能であったことは神奈川県民として、情けない思いです。
神奈川県議会には、防災警察(本年4月までは警察渉外)常任委員会が設置され、議員の中から委員が選出されて、警察行政全般を審査しますが、残念なことに陳情案件を含めて委員会の傍聴を一切認めたことがありません。警察情報の公開とともに県議会の情報公開も要求しましょう。チェック機能のない警察権力にしないために!
今回の事件は、神奈川だけの問題でなく全国で起こる危険性があります。地方議会の中でも、市町村議会は、生活に密着し、住民の関心も高く委員会の傍聴が自由になされているところが多いと思います。ところが、県義会になると途端にブラックボックスに入ったようになり闇取引がなされることが多くなります。地方分権というかけ声の影で、道州制というとてつもないブラックボックスが誕生する危険性にも十分目を光らせましょう。