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自主・平和・民主のための広範な国民連合
『日本の進路』地方議員版3号

 

住民の声を県政に 「百軒万歩」市内全戸を訪問中

石川県議会議員 山根靖則



 私たち地方議員は、何よりもまず住民の立場に立って、県民の地方自治体に対する願いを県政に反映させるのが大きな役割です。だから、中央の政府とか政治家とのパイプよりも、住民のみなさんとのパイプを大事にしたいと考えてきました。そういう考えから、今回の選挙では主に教育問題、それから福祉、環境の問題を前に出して闘いました。
 私が重点をおいた教育問題では、30人学級、30人以下学級を具体的な課題として出しました。福祉では来年から介護保険制度が始まりますが、その制度では十分やっていけないような問題もあります。また、元気なお年寄りもたくさんおり、その人たちがどうしていくかということにも焦点をあてました。
 環境の問題では、ゴミや空き缶などのリサイクル。こちらでは瓦工業が多いので、瓦の屑を道路材に使ってリサイクルしようという問題があります。全国的にメダカがいなくなっているので、自然保護という面からメダカ調査を議会で取り上げてきました。
 新ガイドライン、周辺事態法の関係では、昨年11月2日から13日にかけて、航空自衛隊小松基地をベースにして、日米共同訓練が行われました。その最中の11月5日、小松基地へ米軍の空中給油機(KC−135)が飛来しました。空中給油装置が取り外されていない事実も確認しました。小松基地には、自衛隊のF15が配備されています。
 そこで、12月の県議会において、「新ガイドラインの先取りだ。自衛隊機への空中給油訓練も行ったのではないのか」と質問しました。自衛隊への空中給油機の導入は延期されたようですが、空中給油訓練の疑いは晴れません。
 周辺事態法が実現すると、基地周辺の自治体では病院がどのような協力を求められのか、またどのように使われるのか、議会で質問しました。知事は答弁で「住民に迷惑がかからないようにと危惧しております」と答えていますが、具体的にどうなるかははっきりせず、国の問題でもあり心配しています。統一地方選後には、小松基地爆音訴訟とあわせて新ガイドラインの集会に取り組まなければならないと思っています。
 私は98年の補欠選挙で当選させてもらって以降、3万軒の家を訪ねようと考え、そのうち1万5千軒を訪ねることが出来ました。地元の新聞は多くの人に会って回る活動を評価して、選挙のやり方を変えたのではないかと言っているようです。
 住民からいろいろな要望を聞き、対処することを約束しましたので、その約束を果たしていくことが選挙後の最初の仕事になります。月1回の通信を出していますが、県民のみなさんとの意思疎通を大事にしていきたいと思っています。
 (談・文責編集部)

(補足)山根さんの小松選挙区は定数4。2期目の95年選挙で苦杯をなめ、98年補選で復活し、今回の選挙でトップ当選した。