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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2002年11月号

各地の国民連合


 米国のイラク攻撃に反対し、
 米国領事館に抗議 国民連合・福岡

 十月二十九日、戦争への道を許さない福岡県フォーラム、原水禁福岡地区本部、日本婦人会議福岡県本部、広範な国民連合・福岡の四団体が緊急に集合し、米国のイラクへの先制攻撃企てに対して中止を求めるために米国福岡領事館前に要求行動をおこないました。
 領事館の門を閉め日本の警官を入口に立たせて、横にパトカーを駐車しての厳戒体制をとっての領事館側のお出迎えでした。私たちは門前で要求書を読み上げ、領事館側の態度に抗議しました。また横断幕をもって道ゆく人にもアピールしました


 労働組合、失業者、中小業者、
 青年学生が結集 国民連合・大阪十回総会

 十月六日、大阪市内において「自主・平和・民主のための広範な国民連合・大阪第十回総会」が開催された。
 来賓として、植田むねのり・衆議院議員、奥薗健児・全日建連帯労組近畿地本執行委員長・南大阪平和人権連帯会議議長、金昌五・韓統連大阪事務局長、戸田ひさよし・門真市議会議員があいさつ。また、社民党、新社会党、摂津市長など自治体首長、朝鮮総聯府本部国際部長、各地の国民連合など多数の祝電メッセージが寄せられた。
 その後、家正治・姫路独協大学教授が記念講演を行った。家氏は、最近発表された米国家安全保障戦略(ブッシュ・ドクトリン)を鋭く批判、「法による統治から、力がまかり通る世界になっている」と指摘した。また国連憲章やその形成の過程を説明し、当面する米国のイラク攻撃の不当性を厳しく指摘した。
 総会の議案討議では、市川正夫・全港湾労働組合大阪支部副委員長、大阪外語大の学生、江副良治・まるよし書店店主、稲垣浩・釜ヶ崎炊き出しの会代表、等が発言。時代が大きな転換期を迎える中で、引き続き広範な府民各層の結集に努めることを確認しあった。
 また失業者を代表して、大阪市在住の田中氏が「仕事がほしい!という要求は当然あるが、あわせて政治は誰の方を向いて行っているのかを訴えたい」と発言し、大きな拍手を浴びた。
 総会は「アピール 米国のイラク攻撃に反対し、日米安保を終了させ、自主平和外交でアジア共生の道を進もう!」を採択、新役員を選出し、閉会した。
 今年は十一月に、広範な国民連合第十回全国総会の大阪での開催が決まっている。全国総会の成功に向けて、力を合わせて頑張ろう、と確認する場ともなった。(大阪事務局)


 もっと主張し、もっと行動する国民連合に!
 国民連合・埼玉第五回総会


 十月十二日埼玉会館において、「国民連合・埼玉」の第五回総会を行いました。
 開催に当たり、主催者を代表して奥田芳郎・代表世話人は「日朝首脳会談、日朝国交正常化交渉の開始など激しく情勢が動く中、日本の進路が問われている。国民連合の果たす役割は一層重要になってきた」とあいさつしました。また、来賓としてあいさつした日森文尋・社民党埼玉県連代表(衆議院議員)は「日朝両首脳が交わした平壌宣言を誠実に履行することが大事だ。また、国交正常化交渉を進めるなかで、拉致問題も解決されるべきだ。朝鮮半島の平和のために共にがんばろう」と訴えました。
 総会に先立ち「安保発効五十年、今なぜ有事法制か」と題して竹岡勝美氏(元防衛庁官房長)が講演しました。
 竹岡氏は「有事とは国土が焦土と化すことをいう。不審船の出没がとりざたされているが、そんなのは有事ではない。冷戦時でさえ自衛隊幹部はソ連の侵攻などあり得ないといっていたのに、現在どの国が攻めてくるというのだろうか」。「小泉首相の英断で訪朝が実現した今、早急に国交正常化をすることだ。これがアジアの平和、ひいては世界の平和につながる」。「日本はあくまで専守防衛である。軍事支配ではなく、平和外交によってのみ平和は実現する」。「安保条約のもと、米軍に守ってもらうということは、首根っこをつかまれていることだ。これでは、独立・自主の国ではない。日本の恥だ。安保五十年、安保条約から友好条約へ転換する時にきている」と力強く訴えました。
 講演後、参加者から「日朝交渉の背景には米国の意図があると思う。世界を軍事支配しようとする米国の思惑に左右されず、日本はもっと自主外交を行うべきだ」、「日本が米国に従属している現状に財界の一部も含めて批判があるのではないか」、「もと防衛庁にいた人がこういう発言をすることにとても勇気づけられた」といった意見があいつぎました。
 総会冒頭、総会直前になくなられた故岡田仲太郎・代表世話人の遺影に黙祷を捧げたあと、土屋義彦・埼玉県知事はじめ各界の祝電、メッセージを紹介しました。
 次に、失業者ネットワーク・埼玉の方があいさつにたち、失業者の厳しい現状を訴え、同時に六月に行った国会行動を報告し、会場から大きな拍手を受けました。
 続いて議案提案後、出席者から「もっと主張し、もっと行動する国民連合にしよう」など積極的な発言がありました。また世話人体制を強化すること、地域組織をめざした懇談会をしたり、十一月全国総会への取り組みなどについての提案をし、全体で確認しました。
 深刻化する経済危機、生活危機、米国のイラク攻撃への動き、日朝国交正常化交渉など激動する情勢の中、日本はどの道を選ぶのか、大きな岐路に立たされています。そして今、国民連合の果たす役割もますます重要になっています。共に闘い、前進しましょう。