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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2002年5月号
四月十日、連合主催の「もうがまんできない、だまされない、国民総行動」が行われた。東京・日比谷野外音楽堂での中央総決起集会にはNGO・NPO団体も含めて、一万三千五百人が参加。「今日、怒りの声を国会と政府に直接ぶつけるために集まった」「すべての職場、地域から怒りの声を結集し」「要求実現をかちとろう」というアピールを採択し、銀座に向けデモ行進を行った。
翌十一日は、国会前で座り込み行動、日比谷野音での集会・国会へのデモを合わせて約六千人が参加した。国会前の座り込み行動には神奈川、東京、埼玉の失業者ネットワークも参加。国会に「首切り反対、仕事よこせ」「国民を苦しめる小泉改革反対」「医療制度改悪反対」など怒りのシュプレヒコールが響いた。
失業者ネットワーク代表の訴え(要旨)
大手企業の組立現場で働いていたが「希望退職」に追い込まれました。三月で失業保険も切れました。
始まったばかりのネットワークですが、失業者の置かれている深刻な状態を反映して、急速に連帯の輪が広がっています。
私たちは(1)これ以上の失業者は出さない、首切りNO!(2)働くことは権利だ、仕事よこせ!(3)生きる権利がある、生活保障を!の三点の要求を柱に運動しています。そのために世論を高め、県や市、何よりも国に実現を迫っていきたい。
また、不安な毎日を送る失業者の仲間の悩み、苦しみ、相談事などに対応しながら団結を広げ、固めていきます。
集会参加の皆さん、働く仲間のみなさん、「これ以上の失業者を出さない、首切りNO」のために共にがんばりましょう。
政府に失業対策強化を求めて全国で行動を強めましょう。国民各層に痛みを強要する小泉改革に反対しましょう。
これ以上のリストラは「産業空洞化」をもたらし、国の将来に重大な問題をもたらします。労働者や下請、中小企業などを犠牲にする財界・大企業の言いなりの政治を変えようではありませんか。
全国の失業者、労働者に連帯を呼びかけます。手を携えて共に行動を起こしましょう。
【連合・笹森会長の発言要旨】
半年間で三十一道府県を回った。全国各地、国民各層に『地方を見殺しにし、地方経済を切り捨て、労働者を踏みにじって、何が構造改革か』と小泉改革に対する怒りの声があふれている。三百五十万人をこえる失業者、二万件の倒産、三万四千人の自殺者だ。一日一万人が失業し、一日五十件が倒産し、一日百人が自殺しなければならない、こんな日本に誰がしたのか。いつまでがまんすればいいのか、いつまでだまされ続ければいいのか。いまこそ全国の怒りをぶつけ、小泉政権に政策転換を要求し、実力行使をしなければならない時である。
【地方ブロックの決意表明から】
◆「日本の社会経済システムが完全に行き詰まっている。九州は苦しんでいる。この怒りの行動を国民運動に展開したい」(九州ブロック)
◆「いま政治はめちゃくちゃ。働く者の生活と雇用は危機的だ。怒りを大衆行動にして政治をただそう」(中国ブロック)
◆「四国の失業率は軒並み高い。いまこそ、組織労働者が幅広い人たちと共闘して世の中を変える運動を」(四国ブロック)
◆「雇用状況は最悪。小泉政権は弱い者にこれ以上の痛みを押しつけるな!雇用・生活危機突破運動の先頭で闘う」(近畿ブロック)
◆「譲れないものは譲れない。物わかりの悪い運動を全国で巻き起こそう」(関東ブロック)
◆「首切り合理化の嵐が生活を直撃している。政策実現のために、恐れず臆せずくじけずがんばる」(東北ブロック)
◆「雪印問題で解雇をされたパート労働者の怒り、酪農生産者の嘆き、障害者や難病患者を切り捨てる医療改革…弱者を切り捨てる構造改革に憤りが広がっている」(北海道ブロック)。