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アピール
国民経済の危機を打開し、
国民生活を守るために各層が連携して闘おう

2002年11月24日
自主・平和・民主のための広範な国民連合第十回全国総会

 小泉構造改革は、苦況にある国民経済を一段と深刻にした。小泉内閣の大臣でさえ、不良債権処理の加速策で「六〇万人以上の離職者が出る」と言う。今後さらに企業倒産、失業者が激増するのは目にみえている。自殺者や犯罪も増えるにちがいない。
 こんな政治はだれのためだ。屍肉に群がるはげたかのように、米国の金融資本は企業が破たんすれば買いたたくチャンスと待ちかまえている。トヨタは国民の苦況をよそに、四四%増、七三〇八億円と、過去最高の営業利益をあげた。小泉首相はまるで米国資本や多国籍企業の手先ではないか。
 もうがまんできない。犠牲を強いられる人々の闘いが始まった。
 中小零細の商工業者は、銀行の貸し渋り、貸しはがしに怒り、金融政策の転換を要求して立ち上がった。中小企業をつぶすな、商店街の灯を消すな。一三五〇人の商工業者が東京・銀座をデモ行進した。
 これまでばらばらだった失業者が手をつないだ。職をよこせ、生活を保障しろ。国会におしかけ、怒りのシュプレヒコールが永田町にこだました。失業者のネットワークは、神奈川から東京、埼玉へ、そして東海、関西、九州へと広がった。
 農民が、国の責任を放棄し、コメ政策から撤退しようとする政府に怒り、行動に立ち上がった。コメを守れ、武部農相はやめろと、宮城の農村からあがった怒りの声は、東北、北陸、九州へと広がり、次々に農業危機突破大会が開かれた。
 このような行動こそ、国民経済の危機を打開し、国民生活を守る唯一の道だ。国民の不安と怒りは全国に満ちている。労働者・失業者、中小零細の商工業者、農民、市民が連携して闘えば、闘いは燎原の火のように広がり、政治を動かす大きな力になるにちがいない。
 金融政策転換、景気回復、雇用拡大、日本農業を守れ。国民経済の危機を打開し、国民生活を守る要求をかかげて、連携して闘おう。全国で経済危機突破大会を開き、政府に政策転換をせまろうではないか。
 私たちは、各界各層のみなさんが行動に立ち上がり、連携して闘うことを訴える。私たちはみなさんと力をあわせ、各界各層の連携した闘いの発展のために全力をつくして闘う。