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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2001年5月号

Monthly 沖縄 2001年4月

日米安保のみえる沖縄の動き


米軍 横暴の数々

4月2日 三月二十八日、基地内の軍事法廷から逃走した米海兵隊員がパトカーにあて逃げした事件について、在沖米海兵隊トップのウィリー・J・ウィリアムズ司令官が沖縄市長に謝罪。

4月2日 具志川市の資源ごみ保管所で、実弾一個、空包五百二十六個が見つかった。M16ライフル用で、野戦演習用として使用されている。空包でも火薬が使用されており火薬類取締法違反に当たる。

4月4日 北谷町のキャンプ・フォスター内のわき水に基地内給油所のガソリンや下水が混入していたと、海兵隊が発表。わき水からは有害物質ベンゼンが検出された。海兵隊は異臭を認知しながら日本側への通報が五カ月近くも遅れていた。

4月5日 米原潜水艦ロサンゼルス(六、〇〇〇トン、C・B・トーマス艦長ら百三十人乗り組み)が勝連町ホワイトビーチに入港。十日午前までの約百二十二時間の寄港で、過去三番目の長期間寄港となった。

4月5日 嘉手納基地で、離陸のため滑走していた米軍F15戦闘機が緊急停止。同機パイロットが機体に異常を感じたため。日本側に異常の詳細は明らかにされていない。

4月6日 三月三十一日に盗難車に乗って基地へ戻ろうとした海兵隊三等軍曹を、米憲兵隊が窃盗容疑などで身柄拘束していることが判明。

4月7日 金武町の国道三二九号でキャンプ・ハンセン所属第三海兵遠征軍の伍長(26)の運転する車がタクシーと衝突、当て逃げした。米兵は飲酒運転だった。

4月9日 北谷町美浜の国道五八号で、米海兵隊員の乗った車が少年二人の乗ったオートバイに衝突後、逃走。十八歳の少年が意識不明の重体。

4月11日 沖縄市中央の民家に、第一七特殊作戦中隊所属の兵長(22)が全裸で侵入、現行犯逮捕された。同容疑者は酒に酔っており、「友人宅と間違えて入った」と話した。

4月17日 県内に駐留する四軍すべての警備員約三百人全員が、銃の所持義務があるか否かにかかわらず、一年に三回程度の射撃訓練を課せられていることが明らかに。

4月23日 嘉手納基地所属の米兵と同基地内に住む米国人の二人が、北谷町のカー用品店で車載用のテレビ一台(約十万円相当)を盗もうとして現行犯逮捕。

4月28日 民間の下地島空港と波照間空港に海兵隊普天間基地所属のヘリ十二機と給油機一機が着陸。二十七日にも事前の通行申請がない着陸計画が出され、空港は混乱した。二十七日の着陸はなかったが、キャンセルの連絡もなかった。

4月30日 米原潜ロサンゼルスがホワイトビーチに入港。

自治体による抗議

4月4日 脱走米兵暴走事件で、北谷町議会が抗議決議。在沖海兵隊兵員の削減などを求めた。

4月5日 二月上旬から名護市上空を米軍岩国基地所属のFA18戦闘機が飛行している問題で、名護市議会代表が那覇防衛施設局に抗議、訓練の即時中止などを求めた。これに対し、山崎・那覇防衛施設局長は「一般の航空訓練は地域の限定がない」と発言。民間空域を含めた日本国内の空域すべてで米軍機が飛行可能との認識を示した。市議会や県は米軍機の自由飛行が県民生活を脅かすとして一斉に反発。

4月6日 キャンプ・フォスターのガソリンの流出事件で、喜屋武馨・北中城村長が同基地のポール司令官に、事故の発生や流出源の同村に通報がなかったことに対し、抗議した。

4月9日 勝連町議会、米原潜入港に抗議決議。那覇防衛施設局や県に対し、米原潜を今後、ホワイトビーチに寄港させないよう要求。

4月11日 酔った米兵が民家に侵入した事件で、沖縄市長が米軍に抗議。

4月12日 県、北谷町の米兵ひき逃げ事件で米軍に厳重抗議。ひき逃げ事件に併せ、昨年十二月に起きた米国人少年による盗難車両での器物損壊事件、四月七日に金武町で起きた飲酒した米兵による当て逃げ事件についても抗議。

4月16日 北谷町の米兵ひき逃げ事件で北谷町議会が被害補償や海兵隊の削減などを求める抗議決議。同議会の米兵事件に対する抗議決議は今年五回目。

4月18日 米軍普天間飛行場の移設問題で、代替施設の予定地に隣接する宜野座村松田区が那覇防衛施設局や県に対し、移設反対の要請行動を展開。同区では三月末、区民総会で移設に反対する決議案を全会一致で可決した。

4月23日 比嘉盛光・宜野湾市は、普天間飛行場に常駐しない米軍のFA18戦闘機が今年二月から離着陸を繰り返している問題で、北谷町の在沖米海兵隊を訪ね飛行自粛を申し入れた。