│国民連合とは│月刊「日本の進路」│地方議員版│討論の広場│ 集会案内 │出版物案内│トップ│
自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2001年4月号
長崎、大阪
学習会「朝鮮半島情勢と日朝国交正常化」
広範な国民連合・長崎
三月十七日、長崎県勤労福祉会館において「朝鮮半島情勢と日朝国交正常化」をテーマに学習会を開きました。平野伸人代表世話人が「アメリカは身勝手な本土防衛政策を進めながら、東アジアの緊張を煽っている。私たちはアジアの隣国との友好関係を築くべく努力しなければならない」とあいさつ。つづいて朝鮮総聯長崎県本部委員長・林虎光氏が、朝鮮半島情勢と日朝国交正常化について次のように語りました。
「二〇〇〇年六月の北・南共同宣言のあと、赤十字や軍などいろいろなところで北南双方の会談が始まっている。八〇年代末、ヨーロッパの社会主義が崩壊してから、アメリカは共和国に対して孤立圧殺政策をとってきた。九〇年代中盤には激突もあったが、結局、アメリカはこの政策を放棄し、二〇〇〇年十月には朝米共同コミュニケが出された。大統領が変わってもこれを破ることはできない。共和国は中国・ロシアとの関係を修復し、ヨーロッパの国々とも国交を結びはじめた。ところが、日本は反動化、右傾化が進んでおり、関係正常化はむずかしい。政治がだめなら草の根交流で突破口を開くしかないのではないか」。
これに応えて、平野代表世話人が「私は在外被爆者の問題を取り組んでいるが、何をするにも、日・韓ではなく、北も加えた三つを頭においた活動を」と結んで閉会しました。
組織の強化と拡大へ―ある一つの試み―
広範な国民連合・大阪
組織を強化し拡大することは、「広範な国民連合」発足以来の大きな課題です。大阪でも、この課題に対する具体的な取り組みについて検討を進めてきましたが、三月十四日に一つの試みが実現しました。
現在、大阪の賛同人は二百五十人です。それぞれ有能な人たちで、大阪の各界で活躍されていますが、年配の方々には各分野で指導的な役割を果たされた経験や、豊かな活動歴をもった方がおられます。その貴重な経験と智恵を掘り起こし、組織の強化と拡大につなげようという試みです。
題して「人に歴史あり、二十一世紀に伝え残す人の闘いと人生」というシリーズで、賛同人相互の学習と交流の場にする。と同時に広く市民にも参加を呼びかけようというものです。その第一回が、大阪の代表世話人を務めていただいた、歌手の小笠原都子さんによる「小笠原都子の歌とトーク―歌と私と中国・朝鮮」の集いでした。
小笠原さんは、戦前「十三夜」や「琵琶湖哀歌」をヒットさせましたが、戦時中に軍の慰問団として中国各地をうたい歩いたことは、結果として侵略戦争に手を貸したことになるのではないかという反省から、戦後、日中友好運動に携わり、現在は「日朝音楽芸術交流会」を組織し、日朝親善をライフワークとする活動を続けておられます。
当日は、小笠原さんの活動を支援する人々や市民約六十人が参加し、「十三夜」「平壌慕情」など五曲の歌唱を楽しみました。また、トークは激動の時代を生き抜き歌い続けたその人生を語り、深い感銘を与えるものでした。「八十一歳の小笠原さんに励まされた」というのが参加者共通の声でした。これを今後の活動にどうつなげていくか。早速、第二回目の企画にとりかかっています。
(国民連合・大阪代表世話人 浅田義信)