│国民連合とは│月刊「日本の進路」│地方議員版│討論の広場│ 集会案内 │出版物案内│トップ│
自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2001年3月号
二月二日、埼玉県川口市の総合文化センターリリアにおいて実行委員会の主催による、「朝鮮半島情勢と日本の進路を考える県南の集い」が開催されました。南の韓国とも北の共和国とも隣国として友好的につきあうべきとの趣旨で、賛同者は四十人を超えました。実行委員会には広範な国民連合の県南の賛同人が入って集会の成功に協力しました。
主催者を代表して松本守博(元川口市義)氏より挨拶があり、続いて川口市日本中国友好協会副会長の栗原喜一郎氏から来賓の挨拶を受けました。さらに在日本大韓民国民団の金及文氏と在日本朝鮮人総聯合会埼玉県南支部委員長の金承志氏からそれぞれ挨拶をいただきました。両氏とも、時宜にかなった集いであり、大変嬉しいと挨拶の中で述べられました。また地元国会議員からの祝電と県南四市の市長からのメッセージが紹介されました。
特別講演には元駐中国大使の中江要介氏を講師として、「朝鮮半島情勢と日本の進路」について講演していただきました(講演要旨別掲)。中江氏は「朝鮮は米ソの冷戦のために民族が南北に分断された」「超大国の米国が朝鮮半島に介在している」ことを指摘。「ポツダム宣言の原点に戻って日本は朝鮮民主主義人民共和国との国交を結んで、アジアから信頼される国になるべき」だと、終始高い見識と鋭い歴史分析のうえに、我が国の南北朝鮮に対する態度について講演されました。会場からの質問も、民間としての南北朝鮮との友好関係のあり方や在韓米軍の存在、また、日本の集団的自衛権についてなど活発に出されました。会場には超党派の市会議員や、若い人、女性や障害者など広い市民層からの参加がありました。約八十名の参加者から、南北朝鮮の統一への熱い期待が伝わってきました。
昨年の劇的な南北首脳会談を受けて、日本の各地で民団と総聯の交流や、日本と在日の南北の方々との交流が進んでいる時期に企画されました。アメリカ大統領は民主党から共和党に交代しましたが、改めて南北統一へのしっかりした前進がこのように地方や市民生活のレベルによって進められていることを実感できるものでした。みなさんのまわりでも、このような画期的な企画を実行してみてはいかがでしょうか。