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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2000年6月号
 

「神の国」発言糾弾

森首相の退陣を求める緊急各界代表者会議


 五月十五日の「日本は天皇を中心とする神の国」との発言は、主権在民、信教の自由など憲法を無視するもので内外から糾弾の声が上がっている。
 五月十九日、参議院議員会館の会議室において、「『神の国』発言糾弾、森首相の退陣を求める緊急各界代表者会議」が開かれた。主催はフォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)。
 平和フォーラムの江橋崇代表は主催者挨拶で「六月には朝鮮半島で南北首脳会談が開かれるなど東アジアで平和的な動きが出ている。森首相の『神の国』発言は明らかな憲法違反。アジア諸国からも糾弾されている人がサミット議長をやる資格はない。各界から糾弾の声を」と述べた。
 続いて各界から挨拶が行われた。連合の松井組織調整局長は「森首相の神の国発言を弾劾する。森首相は歴史観、国家観、宗教観において首相不適格であり、首相退陣を求める。自民党の右翼保守派が台頭している。六月総選挙で自民党政権にノーを突きつけよう」と訴えた。中村敦夫参院議員は「どんな言い訳も通用しない。即刻退陣」と述べた。櫻井充参院議員は「参院法制局も様々な点で憲法違反であるとしている」と述べた。福島瑞穂参院議員は「神道政治推進議員連盟には自民党の国会議員の二百三十人加盟しており、国旗・国歌法、憲法調査会設置、さらに昭和の日問題など推進している」と述べた。
 日本消費者連盟の富山洋子氏は「森発言は許しがたい。即刻退陣を求め、総選挙で自民党に厳しい審判を下そう。平和憲法をないがしろにする動きを阻止してこそアジアの人たちと真の連帯ができる」と訴えた。市民運動全国センターの須田春海氏は「森発言をきっかけに若い人たちが政治に関心を持ちはじめている。森退陣の運動を」と述べた。日本婦人会議の佐久間副議長は「森発言は戦前への逆戻りで時代錯誤。戦争加害者としての反省がまったくない。力を合わせて森首相の退陣を」と述べた。
 最後に、森発言を糾弾し、退陣を求める内容のアピールを採択した。