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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2000年6月号
 

「一つの中国、台湾は中国の内政問題」が大原則

石原都知事の言動に対する態度が問われている


 日中友好神奈川県婦人連絡会結成二十五周年記念のつどいが四月十三日、地球市民かながわプラザで行われ、王效賢中日友好協会副会長が「中日友好の道半世紀」と題して記念講演を行いました。
 冒頭、高良真木代表が「日中関係はいま、危険な時期に入っている。戦争を体験した世代は高齢化している。日本がアジアで犯した侵略を、私たちが子や孫に伝えて、再び過ちを起こさないようにしなければいけない。日中友好・平和・女性の三つのテーマで進んでいきたい」と挨拶。来賓挨拶で曽徳深・横浜華僑総会は「石原発言に対して七割の人たちが賛成している。何でこういう状態になったのか? 相互理解の問題がある。歴史を直視しないのは、現在を直視しないから。日本で生まれて育ったが、今の日本には閉塞感を感じる」。南村志郎・県日中友好協会副会長は「石原発言、南京大虐殺はなかったという一部の世論等、日中関係はうまくいっていないと思う。中国の学生は祖父母から聞いた話とテレビ報道を根拠として日本は嫌いだと言った。これからは日中の青年の接触を多くして、日中友好の後継ぎを作らなければならない」と現在の日中関係を憂慮する気持ちを表しました。
 記念講演で王效賢中日友好協会副会長は、自身の半世紀に及ぶ日中友好交流の経験を紹介。最後に、「中国はいつまで日本に謝らせれば気が済むのか、という人がいるが、前の過ちを忘れず後の戒めとすることが大事。一つの中国は、日中共同声明でも確認された絶対に譲れない原則。台湾の平和統一は一つの中国のもとで行う。外国さえ台湾を後押ししなければ問題はない。台湾は中国の内部問題だから、内部で解決させてもらいたい」と語りました。