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自主・平和・民主のための広範な国民連合
『日本の進路』地方議員版27号(2005年5月発行)

真鶴発 全国の皆さんへ

今「まちづくり条例」が危ない!

神奈川県真鶴町議会議員 奥津光隆


いま町ではマンション建設問題が大きな課題となっています。
以下は『まちづくり条例を守る会』のアピールです。
ご協力をよろしくお願いします。
  神奈川県の西部に位置する真鶴町は、海と山に囲まれた風光明媚な町です。真鶴町では、91年に起こったリゾートマンション攻勢を「まちづくり条例」の制定でくい止めてきました。この条例は、容積率や建ぺい率だけでなく、数字で表すことのできない「美の基準」をも採り入れた先進的な条例です。
 ところが、今真鶴町に新たな危機が起こっています。源頼朝船出の景勝地・岩海岸の崖地に、高さ22m、8階建てのシニア向けマンションが建てられようとしているのです。事業者は、条例を無視して、町との協議を済ませないまま、県に直接申請書を提出し、すでに県から建築確認が下りています。
 これに対し、私たち住民は「まちづくり条例」にのっとって、公聴会を開くことを請求し、その後「まちづくり条例を守る会」を結成しました。公聴会の席で、事業者は「真鶴町のまちづくり条例は、憲法・自治法違反」と一方的に決めつけました。しかし、条例の制定・施行は、日本国憲法及び地方自治法に基づくもので、正当な自治立法権の行使にほかなりません。
 全国一律の都市計画法・建築基準法に従うだけでは、その地域の歴史・風土に根ざしたまちづくりは出来ません。だからこそ「まちづくり条例」が必要なのです。「地方の時代」といわれる昨今、益々その重要性は高まっているといえます。
 今、真鶴町では、行政・議会・住民が一体となって、事業者に条例を守るよう求めていますが、事態は厳しい状況です。もし、真鶴町に条例違反のマンションが建つことになれば、全国の市町村にある「まちづくり条例」もまた危機にさらされます。
 皆さんも、全国から条例違反の事業者にご意見のハガキ、FAX、メールを送ってください。また、建築確認済書を出してしまった神奈川県の方にもお願いします。真鶴町と「まちづくり条例を守る会」には、支援・応援のメッセージをお寄せ頂けると嬉しいです。
 皆さんの力が、今どうしても必要です。ご協力よろしくお願い致します。

まちづくり条例を守る会 代表 錦織 潔


★ご意見ハガキ等の送り先
☆応援メッセージの送り先
☆真鶴町・議会にも支援・応援のメッセージを送ってください