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自主・平和・民主のための広範な国民連合
『日本の進路』地方議員版23号(2004年5月発行)
日本はイラク政策の転換を
どうしても、横須賀で、そして神奈川で、「多くの市民に、多くの自衛隊員やその家族にも」と考えた箕輪登元郵政大臣・防衛政務次官による「自衛隊派遣違憲訴訟」の講演。市議会では自衛隊のイラク派遣問題で「派遣に反対」では、意見書案文はまとまらない。自民党員や保守系無所属は、「小泉のお膝元」という意識も強い。これらで過半数にはならないものの、公明党は政権与党という意識が強い。あわせると議員の6割を占めてしまう。こういう横須賀にあって、政界からは身を引いておられるが、自民党の元郵政大臣・防衛政務次官の「自衛隊派遣差し止め」訴訟はインパクトがあると考えられた。横須賀では政権党の議員諸氏にも集会への参加呼びかけを行うなど、今回集会の持ち方については、全県的に幅広く「呼びかけ人・団体」や「賛同人・団体」を募った。平和運動市民団体や労働組合は元より、国会議員、地方議員、僧侶、キリスト教会牧師などが名を連ねてくれた。
「県下の超政党・超団体で、それぞれの思惑を越えて、危急があれば、まとまれる」「今後の運動展開への一つのステップとなった」との実感だ。これが今回の一番の収穫ではなかろうか。県内四カ所、身体が思うようにはいかなくなった箕輪登さんには、かなりな強行スケジュールだったに違いない。「平和憲法のおかげで、60年も平和が保たれている。憲法の精神を失ってはならない」「イラクで人質となった高遠さんなどは、良い事をしていたのが認められて解放された。自己責任で解放された。政府の自己責任はどうなっているんだ」と明確に、強い口調で各会場で語ってくださった箕輪さんに、「いい、おじいちゃんだな」と大いに親しみを感じた。
そしてまた、ご高齢の方々の健在ぶりもアッピールできたのではないだろうか。横須賀の鳥海さんは、箕輪さんよりずっと「お兄さん」。「箕輪氏を湘南に呼ぶ会」の浮田さんも、箕輪さんのお姉さんのご年配。県央共闘の鈴木さんも、箕輪さんの直ぐ下の弟さんくらいのご年配。こうした方々を私も意図的に箕輪さんに紹介したが、箕輪さん自身が、「みんなに負けずにがんばろう」というお気持ちを持たれたし、皆さんには県内の連続講演会の大きな支えになって頂いた。
事前にも事後にも大きな反応があった。「気骨を感じる。党派や思想・信仰を越えてもっとシンプルに、人間として、日本人としてやってはならないことを、きちんと糾弾していかなければならないと感じました。違憲訴訟団に加わります。」、「平和を想う気持ちに、自民党も共産党も関係ないと思いました。」「大変感銘を受けました。解放された人たちのフォローをやっていられるのは偉いと思いました。」「自衛隊を認めた上で、自衛隊法に照らしても『海外派兵』は違憲だと主張する講師(箕輪氏)の話に心から賛同します。」「天皇制軍隊の元に起こした戦争、その反省から生まれた憲法9条など…、権力者が自衛隊をどういう方向にもっていこうとしているのか注意深く考えていきたい」…など、感想をたくさん頂いている。 今回、箕輪さんに付き添って来られ、北海道学院大学で「平和学」を教えておられる坪井主税先生には途中から講演会に参加して頂き、北海道における訴訟の動きや、解放された方々への支援行動などご紹介頂いた。北海道と神奈川の連携を今後も強化していきたい。
共感の輪が広がった連続講演会
23日(金) 藤沢市
24日(土) 横須賀市/大和市
25日(日) 横浜市