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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2006年10月号

沖縄県知事選で糸数慶子さんを支持する

自主・平和・民主のための広範な国民連合全国世話人会議


 二〇〇六年十一月施行の沖縄県知事選挙に糸数慶子氏が知事候補として立候補を表明された。自主・平和・民主のための広範な国民連合は糸数慶子氏を支持する。国民の皆さんが糸数慶子氏を共に支持し連帯し闘われるよう訴える。

 この沖縄県知事選挙は、九月二十六日発足した安倍政権下で全国で初めて闘われる知事選である。安倍新政権に対して、何よりも米軍再編に対して沖縄県民がどういう判断を下すかが問われる選挙である。
 米軍再編で言われた「沖縄の負担軽減」の実際はどうか。米軍は嘉手納へ対空誘導弾パトリオット(PAC3)二十四基を沖縄市、嘉手納町、北谷町など沖縄県民の抗議の声を蹴散らして強行配備した。下地島では、フィリピンの空軍基地へ向かう米軍機が宮古島市民の抗議の声を無視して空港を使用した。金武町では都市型戦闘訓練施設の建設と使用開始、ギンバル訓練場の返還について、同訓練場の機能をブルービーチに移転する動きなど、「沖縄の負担軽減」どころか逆に、沖縄の基地が強化されているのが実際である。
 この沖縄県知事選では自公の政府与党は、予定候補者の仲井真弘多・前県商工会議所連合会会長への支持を表明している。安倍首相は政権発足と同時に「米軍再編を断固として推進する」と表明した。その政府与党の支持を受ける仲井予定候補は普天間移設問題で「普天間飛行場を県外にという希望はあるが、現実としてはいろんな制約がある」として極めて曖昧であり、基本的には政府案を推進する立場に立つことは明らかである。したがって、米軍基地負担の軽減を要求する切実な県民の要求に応えるものではない。
 一方、糸数慶子さん(前参議院議員)は、十月一日現在、政府与党に反対する野党五党が支持を表明している。糸数予定候補者と五党は「米軍再編による基地機能強化と沿岸案、新基地建設を許さず、基地の整理・縮小、撤去をめざす」など五つ基本姿勢を確認している。安倍自公政権に対して広範に沖縄県民の声を結集するにふさわしい予定候補者となっている。自公候補をうち破るため「小異を残して大同につく」沖縄県民の広範な連合を断固として支持するものである。
 今回、沖縄知事選で政府与党の推す候補者をうち破ることができれば、危険な政治・軍事大国化を進める安倍政権にとって大きな痛手となる。何よりも米軍再編に反対している全国の人びとを激励し、アジアに敵対し日米軍事一体化をめざす米軍再編を挫折させる大きな一歩となる。また、国の進路をうれい、「改革」政治に犠牲にされている大多数の国民にとっても大きな激励となり、悪政を打ち破る広範な国民運動の前進となる。
 
二〇〇六年十月
 自主・平和・民主のための   広範な国民連合全国世話人会議




【激励先】
キラめく沖縄をつくる会
〒900-0004 那覇市銘苅2−10−1
電話 098−860−8003