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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2005年3月号
二月十九日、米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間(相模原市、座間市)移転に反対するキャンプ座間司令部包囲行動が座間市で行われた。「キャンプ座間への米陸軍第一軍団の移駐を歓迎しない会」「神奈川平和運動センター」「基地撤去県央共闘会議」による実行委員会の主催。悪天候をものともせず、労働組合員や市民など二千六百人が参加した。
包囲行動に先立って座間公園など二カ所で集会が開かれた。
宇野峰雪・神奈川平和運動センター代表は、座間基地の経過を説明した後、「キャンプ座間を抱える相模原市も座間市も基地強化・恒久化につながる司令部移転に再三にわたり絶対反対を表明している。基地返還は地元市民の悲願だ。市民も議会も自治体も基地強化・恒久化に断固反対している。司令部移転を阻止しよう」と、を呼びかけた。
沖縄平和運動センターの代表は「アジア全域を対象にする司令部が座間に来たら、神奈川と沖縄の一体化が進み、日本がアメリカの戦争体制に常に置かれる。基地強化に反対する運動を連帯して闘おう」と訴えた。
相模原市長の「基地の整理・縮小・早期返還は、相模原市の市是であり、基地の機能強化・恒久化につながる司令部移転には反対」というメッセージが紹介された。普天間基地を抱える伊波洋一市長、辺野古への新基地建設の阻止を闘っているヘリ基地建設反対協からも連帯のメッセージが寄せられた。
いよいよ包囲行動が始まった。みぞれ混じりの冷たい雨が降るなか、労働組合員や地元市民が、在日陸軍司令部のある南側の周囲約二・二キロを手をつなぎながら、「第一軍団司令部は来るな」「基地を市民に返せ」と基地に向かって声をあげた。午後三時十五分、合図の花火が鳴り、「人間の鎖」による包囲行動は成功した。その瞬間、あちこちで歓声があがり、ウェーブが起こった。広範な国民連合も関東規模で参加した。
同じ二月十九日、日米安全保障協議委員会(2+2)が、米ワシントンで行われた。朝鮮と中国が両国の脅威であるとの「共通戦略目標」で合意。米国は中東から中国、朝鮮半島までを「不安定の弧」と位置づけ、日本を取り込んで米軍再編しようと企んでいる。この危険な米国の世界戦略・米軍再編を打ち破る上で、今回の包囲行動は大きな意義がある。沖縄を始め米軍基地に反対する全国の人々に勇気を与えた。今回のような大衆行動を全国に広げ、危険な米軍再編を阻止する国民的な闘いに発展させよう。