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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2005年1月号
代表世話人メッセージ
武者小路 公秀
今年は、バンドン・アジア・アフリカ連帯会議の五十周年、五十年前の冷戦期よりもさらに深刻な新植民地主義、帝国主義、覇権主義と闘って、「平和共存」「平等互恵」の多文化共生世界を目指すべき年です。
ところが、バンドン会議に参加したときに、すでに米国からの圧力をうけていた日本は、いまアジア・アフリカそれにラテン・アメリカの三大陸における反テロ戦争に加担して、イラク派兵を続行しています。日本国内でも、反テロ戦争に参加したついでに「不良外国人」を公私共同して退治するキャンペーンも盛んになっています。これを日本国民に拡げる刑法改正は静かにすすめられています。治安維持法ナミの予備罪と共謀罪とを国際犯罪組織対策の名目で制定しようとしています。外国人からしめつけて、国民に及ぶというファシズムの定石が用いられています。
その意味で、二〇〇五年は、覇権国の非道な反テロ戦争に対抗して、日本国民が第三世界の諸国民と連帯すべき年であると同時に、日本国民が非国民(つまり日本国籍を持っていない日本列島にすむ世界市民)と大連合を組み上げるべき年でもあります。いまや、日本列島は多くの国籍の人々が住み、多くの文化が花咲く多文化共生の国に生まれ変わろうとしています。諸民族の各自の個性を尊重するサラダ・ボールだったはずの米国は、反テロ戦争でアラブ系、イスラーム系のコミュニティを監視する国にうまれかわりました。同じ言語と文化を持つ日本国民が均質の市民社会をつくり同一の日本国家に奉仕する日本は、米国に代わって諸民族「平和共存」の開かれた平和国家になるまたとない機会が生まれています。
それなのに、日本では、サラダ・ボールになることを拒否して、あくまでも、多国籍移住者の「外人」のサラダの上に、梅干しの象徴を真ん中において、日本民族の白米を乗せておこうとする「サカサ・サラダ丼」日本を構築しようとする動きが進められています。
国民連合は、この「日の丸」丼が食べられたものではないことを日本国民に知らせて、在日外国人とともに、多文化共生を日米「文明」強制で圧殺しようとしている勢力を無害化していく、そういう年になることを、(ムリを承知で)祈っています。