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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2004年11月号
米軍再編問題
戸田利正・北海道平和フォーラム事務局長に聞く
米軍再編に関連して、在沖縄米海兵隊の北海道矢臼別演習場への一部移転話が出ていますが、現段階では合理的な根拠はありません。ただ沖縄の「基地の重圧」は限界にきており、政府としてあちこちに投げていかないといけないという背景がある。米海兵隊の実弾砲撃演習をやっている5カ所(北海道・矢臼別、宮城県・王城寺原、静岡県・東富士、山梨県・北富士、大分県・日出生台)は、ある程度の米軍施設を整えており、北海道の可能性がないわけではない。
今回の米軍再編は、ワシントン州の第一軍団司令部の座間移転問題がポイントであり、これが決まらなければ、先に進まないのではないか。
気になっているのは、本土の5カ所で持ち回りの演習を一カ所にする可能性があります。現に、別海町長が「以前そういう話があった」と発言しています。もし海兵隊が来ることになれば大問題です。
矢臼別演習場は別海町、厚岸町、浜中町、標茶町にまたがり広さは1万6818ヘクタール(うち57%が別海町)と面積が非常に広く、どんな訓練もできる。もし政府が矢臼別を指名したとき、現地の自治体の対応が重要ですが、別海町長の対応が心配です。
当面は、自治体対策が重要だと思います。北海道知事も北海道議会で「そういう話があれば返上する」と発言しています。道議会の中で歯止めをかけ、もし政府から矢臼別が指名されても拒否させるよう働きかけています。(談・文責編集部)
基地をなくそう!沖縄から日本から全国集会
十月二十六日、「基地をなくそう!沖縄から日本から全国集会」が日比谷野外音楽堂で開かれ、労働者市民など千五百人が参加した。平和フォーラムなどでつくる実行委員会主催。沖縄平和運動センター喜納正春副代表、基地の県内移設を許さない県民会議の山内徳信氏などが、沖縄の闘いを報告し、全国の運動との連帯を訴えた。
伊波・宜野湾市長を招き
「沖縄のたたかいを全国に」神奈川で
十月三十日、横浜市内で「米軍再編と沖縄・神奈川、沖縄のたたかいを全国に!」の集会が開かれ、約百六十人が参加した。県内の平和団体などの個人が呼びかけた「神奈川と沖縄を結ぶ集い」実行委員会の主催。講演で伊波洋一宜野湾市長は騒音と墜落の不安を抱える普天間基地の返還を強く訴えた。また、厚木、横須賀、座間など基地を抱える県内の関係者も交えてパネルディスカッションが行われた。米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間移転問題も計画されている中、基地県・沖縄と神奈川の運動の連携を確認し合ったこの集会の意義は大きい。
原子力空母の母港化を阻止しよう
10月2日、「原子力空母横須賀母港化を許さない10・2全国集会」が横須賀で開かれ、労働者や市民 3800人が参加した(主催は原子力空母横須賀母港化を許さない全国連絡会)。日米政府への母港化反対の申入書を採択し、横須賀基地に向けデモ行進した。
米軍タンク爆発23周年
米軍の池子住宅増設を許すな
十月十六日、「米軍小柴貯油タンク爆発事故二十三周年抗議、米軍池子住宅増設反対市民集会」が横浜市金沢区公会堂で開かれた。八一年十月の事故の危険が現在もあることが報告された。また池子住宅増設は原子力空母母港化の布石であり阻止しようと確認された。