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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2004年4月号
JA高知中央会は、三月二十一日、高知市内で、食の重要性・農業の役割・環境の保全について理解を深めてもらうことを目的に、消費者百六十人の参加を得て「食と農と環境を考える」シンポジウムを開催しました。
第一部は、(財)日本農業研究所研究員・農政ジャーナリストの岸康彦氏を迎え基調講演を行い、第二部では岸氏をコーディネーターに、四人のパネリスト(JA四万十の農業・鬼頭昭憲氏、JA南国市直販部かざぐるま市部長の依光ふみ氏、JA土佐れいほく指導販売課長・長野進氏、高知県栄養士会長・三谷英子氏)によるパネルディスカッションを行いました。
基調講演では岸氏から「作る人は食べる人に対して、おいしく食べてもらえるよう、また農業を理解してもらえるよう努力をする必要がある。食べる人は作る人に対して、自分たちの要望を伝えていくべきであり、作る現場をもっと知る努力も必要ではないか」と、これからの農業は食と農の一体化が重要であり、生産者と消費者はかい離した存在になってはいけないと問題提起がなされました。
パネルディスカッションでは、パネリストが各々の立場からテーマに対する四者四様の考え方を示し、会場からはそれに対する様々な意見や質問が出され、さらにパネリストが応えながらの意見交換も行われました。
当日は参加者にアンケートを実施し、JAならびに生産者と消費者との間に、食・農・環境に関する意識・関心・価値等の隔たりがあるとの結果を得ました。今後の課題としては、現在取り組んでいる農業の多面的機能や安全・安心な農産物の提供に関する一般消費者への理解浸透を一層促進し、両者の距離を縮めることが必要であると考えています。
(JA高知中央会地域振興部)