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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2004年1月号
総会の方針でただちに闘いを展開
広範な国民連合・愛媛
十一月十六日、松山市で国民連合・愛媛の第七回総会が開かれた。
川口世話人から開会あいさつの後、議案を審議。この一年間、イラク反戦行動、日米安保破棄、『従属国からの脱却』学習会、教科書裁判闘争支援と運動を継続してきた経過が報告された。また情勢では「米国は衰退の局面にあると見ることが重要」と指摘、運動方針が提起された。当面、イラク派兵反対を連携して取り組むこと、日朝国交正常化を求める請願と日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書を十二月議会に提出することを確認。小泉内閣の対米従属、構造改革政治に反対し、アジアの共生と国民生活を守る一年間の運動方針も承認された。
第二部は、高井弘之氏(えひめ教科書裁判原告)による「『北朝鮮』とそれをめぐる日本社会の問題を日朝、米朝の関係史を通して考える―日本社会の全体主義化に抗して―」をテーマにした記念講演。高井氏は「拉致・核問題を利用して戦争―侵略体制の構築が始まっている。排外的ナショナリズムの高揚、在日朝鮮人に対する迫害が起こっている」「明治以来、日本はアジア・太平洋を侵略・植民地化した。四五年の解放後も、米日による朝鮮半島への再侵略と朝鮮民衆の反侵略・独立・民主主義化との闘いだった」と指摘し、「世論の混乱とネジ曲げが見られる今、日本の植民地支配の責任をどう果たし、日朝国交正常化に向かうために何をすべきか」提起された。
その後の交流会は「戦争につながる経済制裁をせず、拉致問題を平和的に解決することを政府に求める意見書」の請願書を県下全市町村議会に提出する相談会になった。
さっそく、県議会、県下六十九市町村議会に対し、「経済制裁反対」「日米地位協定の抜本的見直し」「イラク派兵反対」の三種類の請願、陳情を行った。審議結果は集約中だが「イラク派兵反対決議」は松山市、大西町、菊間町、御荘町で採択。市民の会で出した「経済制裁反対」意見書は、県議会では採択されなかったが、経済制裁の持つ危険な側面を暴露できた。「制裁反対」の共同声明も賛同人を二百人近く集め発表、世論に訴えることができた。
イラク派兵反対では十二月十日、閣議決定の撤回を求める声明を発表、首相官邸に送った。十四日には愛媛大の学生が呼びかけたパレードに国民連合の賛同人も参加した。これらの活動は地元のテレビや新聞でも報道された。今後も、「派兵反対」など全国総会で確認された方向で奮闘したい。 (愛媛事務局)
今こそ国民連合の出番だ
広範な国民連合・大阪
十二月六日、大阪市で国民連合・大阪第十一回総会を開催しました。
吉田伸・代表世話人が「三重の全国総会を経て、大阪でもさらに活動を発展させていこう」と開会あいさつを行いました。続いて、尾辻かな子・府議会議員、川口優・大阪市議会議員、松平要・新社会党大阪府本部書記長、松井忠勝・社会民主党大阪府連合常任幹事、李鐵・韓統連大阪本部代表委員の各氏から、連帯のあいさつが行われました。
議案討議では、労働組合、失業者ネットワーク、青年などから積極的な意見・提案が出されました。「小泉は派兵が国益だと言うが、孤立する米国を助け、アジアに背を向ける外交は国益に反する。暴露して派兵反対の世論を高めよう」「失業者には政治への怒りがあり、また追いつめられている。失業者のネットワークを大きくし、労組や各社会層との連携を深めたい」「学園でベトナム戦争展を準備している。過去の米国の過ちを振り返ることで、現在の日本の進むべき道を学生に訴えたい」「韓国に行き、労働者と学生の連携の強さに感動した。学生運動と労働運動を結びつけたい。小泉の外交姿勢や改革政治の中身を見ると、今こそ自主・平和・民主の政治方向や国民各層の連携をかかげる国民連合の出番だ」などの発言が続きました。
総会後、本山美彦・京都大学教授の記念講演が行われました。
本山氏は「イラクに対する米国のやり方は、その辺のヤクザでもやらないこと。いきなり難癖をつけて攻め込んだ。湾岸戦争の時もそうだが、戦争の大義をつくるために情報操作が行われている。まず疑うことが必要だ。またグローバル経済の下で、伝統的な技術者が職を追われ、圧倒的な人びとは単純労働者になった。グローバリズムとは、英語を母国とする国による世界支配だ。カリフォルニアやドイツでは、米国のウォルマートによる労働破壊に対して、労働者はストライキで闘っている。関西には闘いの風土がある。もっと世論を動かす運動を高めていこう」との要旨の講演を行いました。
総会終了後、十三日には、天王寺駅前で「イラク派兵反対」の街頭宣伝を行いました。各政党や連帯労組などの参加を経て、総勢十五名ほどで行いました。二時間程度、交代でマイクを握り、またビラ配布と署名を訴えました。反応はとても良く、若者から高齢者まで各世代の人が署名に応じてくれました。近くでは高校生が別に「派兵反対」の宣伝を行っており、お互いの交流もすすみました。 (国民連合・大阪事務局)