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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2003年10月号
県民各層の切実な課題を闘う
イラク派兵反対の特別決議採択 福岡総会
九月二十七日、福岡市内で、自主・平和・民主のための広範な国民連合・福岡の第十一回総会と記念講演「世界恐慌は起きるのか〜今こそ問われる日米関係」(講師・本山美彦京都大学教授)が百二十人の参加で開催されました。
中社正文氏(元福岡県教組嘉飯山支部長)の司会で始まり、福岡県退職教・石橋固氏と筑紫野市議・上村和男氏が議長団に選出されました。主催者を代表して久保山教善代表世話人が小泉政権がイラク戦争に加担して戦争の道を歩む危険性とこれに抗して闘う国民連合の果たすべき役割などを挨拶で訴え、来賓として出席された社民党県連合副代表・三重野栄子氏、在日本朝鮮人総聯合会福岡県本部顧問・朴明緒(パク・ミョンソ)氏、新空港建設ストップ連絡会の牧忠孝・代表世話人の方々から力強い連帯の挨拶があり、戦争への道を許さない福岡県フォーラムの前海事務局長の紹介がありました。また、麻生渡・福岡県知事、花元克己・JA福岡中央会会長、小林増蔵・福岡県歯科保険医協会会長、伊波健・福岡沖縄人会会長、県下市町自治体、社民党、民主党の各予定候補、国会議員、県会議員、国民連合中央、東京、神奈川、大阪など各界・友人からのお祝いと連帯のメッセージが寄せられました。
記念講演で本山先生はダイエーが米国投資会社「コロニーキャピタル社」に売却され、優勝に浮かれるダイエーフォークスも後で身売・転売されるかもしれないこと、また松下電器が開発したパソコンOS「トロン」が米国に徹底的につぶされマイクロソフト社の「ウィンドウズ」が支配しているなどの例。さらに小泉政権の対米従属ぶりは徹底しており、日米首脳会談直後に発表された日米投資イニシアティブ・第二報告はまるで日本がアメリカの「植民地」だとため息が出る内容。小泉政権の「骨太の改革」などは全部米国が言ってきたことだと暴露されました。日本人はもっと米国に怒りをもち、米国人の良心に訴えるべきだと強調されました。また、アメリカの財政赤字はイラク戦争が長期化すれば二〇〇四年度に五千億ドルを突破することが予測され、世界恐慌の可能性にも言及されました。
講演の後、失業者ネットワークからこの間の失業者闘争の報告と訴えがありました。
総会では宮田こずえ・事務局長がこの一年間の総括と二〇〇三年度方針の提案を行い、大場敬子・ 福教組女性部長から三十人学級実現や教育基本法改悪反対などのアピール、筑豊地域のわたなべひろやす氏より地方議員全国交流会の報告、大牟田地域の樋口茂敏氏よりRDF(ゴミ固形燃料発電)反対の取り組みの報告、大城敏彦氏より筑後市への大型店進出反対の取り組みの報告などが行われました。
二十九名の新役員が選出され、印刷業を営む堤信博氏が代表して元気いっぱいの決意表明を行いました。
自衛隊のイラク派兵反対する特別決議が採択され、最後に代表世話人で元農協青年部長の的野国雅氏がWTOに関連して農業を守るため広範な国民連合の大きな連帯を訴え閉会の挨拶を行いました。
総会後の懇親会では講師を囲んでさらに意見交換し、親睦と団結を深めることができました。(広範な国民連合・福岡事務局)
失業者や中小企業闘争の前進をテコに
国の進路で積極的に闘う 神奈川総会
九月二十八日、国民連合・神奈川の第九回総会と記念講演が横浜市内で開催されました。
総会では厚木基地爆音防止期成同盟の鈴木保委員長、朝鮮総聯の林国際部長から連帯の挨拶があり、社民党神奈川県本部・高橋八一幹事長、阿部知子衆議院議員、民主党の斉藤つよし参議院議員、ネットワーク運動神奈川、大蔵律子平塚市長ほか各自治体首長、それに国民連合代表世話人や各地方組織など数多くの連帯メッセージが寄せられました。
神奈川ではこの一年、国民犠牲の小泉改革に反対して、経営危機突破川崎行動など中小企業の闘い、県庁行動など職と生活保障を求める失業者の闘いの発展に貢献しました。またイラク戦争反対などの取り組みを行いました。それらを総括し、今回の総会では米国追随ではなく、アジアと共に歩む日本の進路をめざすことを課題の中心にすえました。
本山美彦・京都大学教授に「アメリカべったりの日本はどこへいく」というテーマの記念講演をお願いしました。本山氏は、「世界で最も孤立している国はどこですか。それは北朝鮮でも何でもない、日本です!」と口火を切られ、舌鋒鋭くいかにわが国がアメリカの属国に甘んじているか、小泉首相や竹中金融担当相がいかに売国的な役割を果たしているかを暴露し、自主・平和・民主のための国作りの必要さを訴え、国民連合の活動への期待を表明されました。
記念講演を聞いた中小企業経営者から感想が寄せられましたので以下掲載します。(広範な国民連合・神奈川事務局)
生活悪化の事実が国民の怒りをかりたてる
広範な国民連合・神奈川の第九回総会に参加し、本山美彦・京都大学教授の記念講演を聞きました。
先生は経済学者の立場から、アメリカのマフィアに操られるカジノのような経済、そして、その手先として日本の政権中枢まで浸食しているほんの一握りの「経済専門家」連中の実態を悲憤を込めて批判されました。彼らはまずテレビを中心としたマスコミに入り込むことが任務であり、連日ありとあらゆる方向から、ありとあらゆる小細工をして、日本国民の財産・安全を、窮地に陥っているアメリカに譲り渡すことがあたかも「経済改革」であるがごとき宣伝工作を繰り返し、洗脳するのに狂奔している事実を時間いっぱい訴えられました。
講演後は会場から出席した失業者、自営業者、中小工場経営者などから次々と寄せられる質問にも丁寧に答えていただきました。
いまや世界のほとんどの国、人々から見くびられ始めたアメリカ。そのアメリカに最後まで尽くそうとする竹中大臣、それを許す小泉政権。アジアからも世界からも笑いものにされている。彼らを売国奴と言わずなんというのか。本山先生のお話に少なくとも参加者は共感しスカッとしたと思います。彼らがマスコミ等を使っていかに小細工をし、洗脳に腐心したとしても、国民生活の悪化等、事実が国民の怒りをかき立て、闘いを高めると思った。もう一押し、ふた押しの連合した運動の必要さを痛感した次第です。
この講演を聞いた参加者は意気軒昂になり、お互いの意志が確認でき、いい総会になったと思います。