│国民連合とは│代表世話人│月刊「日本の進路」│地方議員版│討論の広場│トップ│
自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2003年8月号
七月十九日、長崎県自治会館において「広範な国民連合・長崎第十回総会」を開催した。主催者挨拶で藤澤秀雄・代表世話人は、自身の育った筑豊地帯で強制連行で働かされていた朝鮮人の悲惨な処遇を語った。
次に佐賀大学助教授の森善宣さんの記念講演「北東アジアの平和と安定のために」が行われた。森氏から朝鮮半島分断の歴史、朝鮮半島の現状と日朝関係、今後の展望について解説していただた。あらめて米国の凄まじい圧力と、それに追随する日本政府の対応に怒りがこみ上げるものがあった。
続いて、社民党長崎県連の佐藤龍一幹事長、国民連合・佐賀の高野玄太代表世話人より来賓挨拶をいただき、長崎県平和運動センターなどからのメッセージが紹介された。
総会議事では事務局長が議案の提案。とくに十年前の広範な国民連合・長崎の「結成宣言」を再確認し、故河地貫一さん、阿部國人さんをはじめ、広範な連携の実現のために奮闘されてきた方々のご尽力と奮闘を思い起こし、私たちは原点に立ち返り、志を大きく、「政治の変革」のために一層努力しようとを訴えた。
討論では平和都市であるはずの長崎の矛盾について話題が集中した。イージス艦二隻がTMDミサイルを発射できるように長崎で改造され二年後には実戦配備されるとのこと。また新規の自衛艦の建造の話、三十年ほど前、新聞記者がアスロックランチャーなる兵器の製造の調査を始めたら半年で他所に飛ばされた話、組合が兵器生産に賛成している話などが出た。また「長崎市議会で、防衛議員連盟がまた息を吹き返して八月にも発足予定」との報告があり、長崎の兵器生産についてもっと注目すべきとの共通認識をもった。
最後に藤澤代表世話人が「この組織をいかに拡大していくかが課題である」と締めくくった。
被爆地からの平和の願いを訴える「ながさき平和大集会」が七月六日、長崎原爆資料館で開催されました。
この集会は、組織や方針の違いを超え、市民だれでもが参加できる平和集会として、また反核平和の声を世界に発信していくための一歩として、一九八九年七月八日に秋月辰一郎先生や小池スイ先生の呼びかけで始まり、今年は、十五回目となり、市民約三百名が参加しました。
長崎証言の会・代表委員の内田伯さん、長崎で被爆した韓国人の李康寧さんのお二人が、当時の生々しい被爆体験を語り、あらためて戦争のない世界、戦争をしない世界を訴えました。その後、「高校生一万人署名」のメンバーが平和のうた「世界がひとつになるまで」を合唱しました。つづいて、高校生一万人署名や「高校生平和大使」の一年間の報告があり、若者のエネルギュシュな活動に、頼もしさを感じました。
今年の高校生平和大使に選考された二人が八月下旬に欧州を訪問します。スイスの国連欧州本部では、「高校生一万人署名」を提出し、オランダの高校生との交流も含めて、被爆地長崎から、戦争のない世界、核兵器のない世界を訴えます。最後に、高校生平和宣言が読み上げられ、集会は熱気のなかで終了しました。