ヒロシマ・ナガサキ一覧

全国地方議員交流研修会で訴えたい 猪原 彩美

ナガサキ・ユース代表団第10期生として世界を学ぶ
一人一人が核問題の「当事者」である

長崎大学多文化社会学部3年 猪原 彩美

 

 

 

 ナガサキ・ユース代表団第10期生は、2021年11月に就任し、NPT再検討会議への参加のため、22年8月にアメリカのニューヨークを訪問しました。ナガサキ・ユース代表団とは、長崎県・長崎市・長崎大学の3者で構成された、核兵器廃絶長崎連絡協議会が主催する、人材育成プロジェクトです。13年から、核軍縮・不拡散に関する国際会議への参加と、その事前事後の活動を通じて次世代を担う長崎の若者が最新の国際情勢を学ぶとともに、この分野で活躍する世界の人々と出会い、知識を行動に結びつける力を養うことを目指しています。

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全国地方議員交流研修会で訴えたい 平野 伸人

もう一つの被爆地ナガサキの今

全国被爆二世団体連絡協議会・特別顧問 平野 伸人

 

 

 

 

ひらの・のぶと 1946年12月、長崎に生まれ、母が被爆者の原爆被爆二世。86年、長崎県被爆二世教職員の会を結成、会長。87年、全国被爆二世教職員の会会長。被爆二世の問題に取り組むと同時に、韓国被爆者の救援活動に取り組む。2003年より毎年、日本の高校生を韓国・フィリピンに派遣し、韓国の被爆者との交流、韓国の高校生、フィリピンのスラムの交流と支援を続ける。1998年、高校生平和大使を発案し国連へ派遣。また、高校生1万人署名活動等をサポート。

 

 2023年5月19日、被爆地広島で主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれました。広島を選挙区とする岸田文雄首相の肝いりで実現したこの広島サミットは何を残したのか、もう一つの被爆地ナガサキからの視点で検証してみたいと思います。

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戦後75年に思う ■ 長崎と沖縄

時にあらがう 長崎と沖縄、継承この手で

毎日新聞長崎支局記者 松村 真友

 「戦争はならん(いけない)」。沖縄戦を体験した祖母に子供の頃からそう教えられた沖縄出身の私(宜野湾市生まれ、24歳)が、同じように太平洋戦争で大きな被害を受けた長崎に記者として赴任した。被爆者が凄惨な過去を思い返しながら語る体験は、何度聞いても顔をゆがめてしまうほど悲惨で、つらい気持ちを押して話す姿にいつも心打たれる。だが一方で、沖縄で繰り広げられた地上戦が本土で思ったほど知られていないことと比較し、世界で唯一被爆を経験した「ヒロシマ・ナガサキ」の発信力に嫉妬する自分も、正直いた。 続きを読む