米中激突の東アジア、問われる日本の進路 2-4

第17回全国地方議員交流研修会 ■ PART2 パネルディスカッション

宮古、八重山地方の状況

沖縄県議会議員 國仲 昌二

 今日の先生方のお話を聞いてですね、台湾有事、あるいは米中対立ですね、非常に危機感を強くしています。
 逆に言えば、こうした問題について、日本全体の認識がまだまだちょっと甘いのではないかとも感じています。
 先ほどから話にありますように、台湾有事が起きますと、宮古、八重山は必ず巻き込まれるという危機感を持っています。
 また、沖縄本島にある米軍基地も真っ先に攻撃対象になる。これは間違いないことだと思います。さらには日本全土にある米軍基地も攻撃対象になるということですね。
 そもそも、アメリカの反中キャンペーンに日本政府、あるいは日本のマスコミが追随しているように感じます。特にマスコミに登場する学者あるいは文化人は盛んに中国たたきをしており、非常に悪影響を与えていると危惧しています。
 また、先ほどお話にありましたが、日米共同声明でも、日本が台湾問題に関与するということで、どこまで反中キャンペーンに加担するのかと考えます。
 米中対立に日本は巻き込まれるべきではないと考えます。なぜ、日本がアメリカの先兵となって、参戦しなければいけないのか。このことについて、全国的に議論を広げていく必要があると思います。
 とくに台湾有事に日本は介入すべきではない、台湾有事の際には在日米軍基地を使用させるべきではないと、こういった内容の意見書を全国の自治体議会において出すべきではないかと、チャットで申し上げた次第です。
 以上です。