報告■広範な国民連合第3回全国世話人会議

米中激突の世界、対米従属体制は完全に限界

自主・平和、アジアの共生へ壮大な戦線形成をめざす

広範な国民連合全国事務局

広範な国民連合は第3回全国世話人会議を6月15日、東京で開催した。会議は、前回、昨年11月以来の全国での活動を報告し合い前進を確認するとともに、今年11月に福岡市で開催する第24回全国総会へ向けて方向を定め、意志を統一することが課題だった。会議は、その役割を果たし確信と結束を固めるものとなった。
この半年間、九州各県をはじめ全国でたくさんの方々が賛同会員になり、推薦地方議員も増え、都道府県組織の強化も進んだ。熊本で県組織準備会が結成された。また、第16回全国地方議員交流研修会九州現地実行委員会が、開催地熊本県と九州各県の地方議員が多数参加して開催され、代表に岩田智子熊本県議が決まり現地での準備が始まった。
まだ激変の情勢と対米従属自民党政権の打倒を求める国民の期待に対応するには程遠いが、それを担う広範な国民連合に向かって重要な一歩を踏み出したことを確認した。
世界情勢の見通しとわが国の関係を集中議論した。とくに米中衝突が貿易だけでなく安全保障も含めて長期に及び、しかも世界的な金融・経済危機と第4次産業革命も進む下で、対米従属のわが国は激震に見舞われることが議論され確認された。この情勢では、国民大多数はもちろんのこと大企業すらも現状にとどまれない。ファーウェイ(華為技術)問題一つをとってもわかるが、米中関係激突の中で中国という最大の市場をどうするか、企業家にとってきわめて深刻な問題である。対米従属の政治の下で一部の輸出大企業は国民を犠牲にアメリカ市場とドルに頼って発展してきたが、もはや続けられなくなった。
「自主・平和、アジアの共生」の進路へチャンス
このようなわが国戦後の対米隷属政治の根本的な見直しが避けられない情勢が進む問題について初歩的な検討を行った。この問題は支配層も何らかの解決を必要とし、対米従属への動揺が激化するのは必然であり、「自主・平和、アジアの共生」の政治を実現するチャンスでもある。
今後、情勢とわれわれの課題についてさらに全国的に議論を深め認識をできるだけ一致させること、そしてこの情勢を主導的に切り開くことのできる強大で文字通り広範な国民各層の連合を促す方針と体制を打ち立てるため第24回全国総会を成功させる方向を確認した。
沖縄県民の闘いを支持し全国化する課題とともに、地域の疲弊を打開するうえで農林漁業の再生が不可欠であり、そのための国民運動の推進について積極的な議論が行われた。
ごく当面の方針では、参院選で広範な国民連合推薦候補と32選挙区野党統一候補の前進で安倍政権を揺さぶり憲法改悪などの策動を打ち破ること、何よりも国民運動を発展させるに有利な状況を実現すること、それに第16回全国地方議員交流研修会の取り組みなどを含む活動方針も決めた。
また、広範な国民連合の組織的強化を全国で闘い取り、11月の全国総会に臨むことも確認した。総会開催県の福岡県からは全国世話人と共に県事務局や地域懇談会の事務局などの代表も参加し、組織を強化し総会を成功に導くとの決意が述べられ全国を激励した。
情勢と国民各層の期待に応える広範な国民連合に向けて確信の持てる活気に満ちた会議となった。

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