2018年一覧

「日本の進路」2018年新春メッセージ

全国農業協同組合中央会 会長 中家 徹

 新年にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
 昨年は、台風や集中豪雨など、全国各地で多くの皆様が自然災害に見舞われております。被害にあわれた皆様に対し、心よりお見舞いを申し上げます。
 さて、現在、JAグループは、3つの危機にあると認識しています。1つ目は、「農業・農村の危機」、2つ目は、「組織・事業・経営の危機」、最後に「協同組合の危機」であります。 続きを読む


「日本の進路」2018年新春メッセージ

公益社団法人全日本トラック協会 会長 坂本 克己

 平成30年の新年を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 平成29年6月29日に開催されました第93回通常総会ならびに第171回理事会におきまして全日本トラック協会の会長に就任し、初めての新春となりました。
 わが国経済は、5年にわたるアベノミクスの推進により、名目GDP・企業収益ともに過去最高の水準を記録しています。一方で、景気の回復傾向に伴い、人手不足感が非常に強まっております。労働条件が一般産業と比べて厳しいトラック運送業界では、ドライバーの確保が一段と難しくなっている現状があります。 続きを読む


国民を守らない政治への対処方針

発想の転換

東京大学 鈴木宣弘

規制緩和、自由貿易の正体~グローバル企業への便宜供与

 米国民が否定したTPP(環太平洋連携協定)をTPP11(米国抜きのTPP)で推進し、TPP型の協定を「TPPプラス」(TPP以上)にして、日欧EPA(経済連携協定)やRCEP(東アジア地域包括的経済連携)にも広げようと日本政府は「TPPゾンビ」の増殖に何故に邁進するのか。 続きを読む


県総会の成功を基礎に、一歩一歩確実に前進めざす(福岡)

関連企業集中地域で影響調査活動を決定

自動車産業の構造的変化、県民経済への打撃必至

広範な国民連合・福岡

 自主・平和・民主のための広範な国民連合・福岡の第19回総会が、昨年12月3日、福岡市で開催された。この2年余の活動の広がりと深まりを確認し、今後の組織強化と運動の発展に確信がもてる、活気ある総会となった。 続きを読む


戦争を回避し、「対話」の流れをつくろう

朝鮮の「今」を理解し、市民への情報還元も

北原 守(福岡県日朝友好協会会長、元福岡県議会副議長)

 朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の平昌五輪への参加などもあって、米朝関係は一時的には緊張緩和の状態にあるが、本質は変わらないと考えている。朝鮮側は、圧力には絶対に屈せず、米国が核保有国と認め、平和協定を結ぶまでは核・ミサイル開発はやめないとしており、一方で日米は、北朝鮮が核政策を放棄(非核化)するまでは圧力を最大化するとし、制裁をさらに強化しようとしている。このまま真逆の対立が続けば、米朝間のチキンレース(ののしり合い)はさらに激化し、戦争の危機が実際化すると見ているのは私だけではあるまい。 続きを読む


緊張緩和の南北合意を断固支持する

わが国も民族の運命を自らが握る道へ!

「日本の進路」編集部

 新年を迎え、韓国と朝鮮民主主義人民共和国の双方は、朝鮮半島情勢を劇的に転換させるべく動いた。昨一年、対中国を中心に強引な「巻き返し」を狙うアメリカ・トランプ政権の登場で、とりわけ朝鮮半島での軍事緊張は限界近くにまで高まっていた。こうした中で南北双方は1月9日、閣僚級会合を板門店で開き、緊張を緩和へと導き、民族の運命を自分たちの手に握るための壮挙、誠に意義深い合意に達した。われわれはこの動きを歓迎するとともに、日本でも呼応し、緊張緩和へ日朝関係打開の世論を促さなくてはならない。 続きを読む


「日本の進路」2018年新春メッセージ

全国農団労 副委員長 小川 宏

 新年おめでとうございます。混乱と混迷を極めた昨秋の第48回衆議院選挙の結果は、改憲勢力が3分の2を占めるなど、新自由主義と右傾化が同時進行する結果をもたらしました。一方で「リベラル派」が台頭し、「有権者は中道リベラルの政治勢力を求めている」という世論調査結果や論調も目立ちます。国民が安倍一強に抗する対抗軸を求めていることは確かであり、政治的には中道リベラルの結集が求められていることは間違いないと考える次第です。 続きを読む


「日本の進路」2018年新春メッセージ

日本青年団協議会 第39代会長 照屋 仁士

 輝かしい朝日に照らされ、多くの方々の新年が希望に満ち溢れた年になりますよう心から祈念申し上げます。
 平素より本会並びに地域で活動する青年たちに格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 昨年は19年ぶりに日本出身横綱の稀勢の里誕生や、WBC侍ジャパンの活躍、サッカーではワールドカップアジア最終予選など、2020年東京オリンピックに向けたスポーツの話題が盛り上がりを見せました。一方で大臣や政治家の相次ぐ失言、「森・加計問題」は国民の大多数が納得しないまま「大義なき解散」、10月22日投開票が行われた衆院選では改憲に向けて大きく歩みが進んだと言えるのではないでしょうか。 続きを読む


「日本の進路」2018年新春メッセージ

参議院議員 舟山 康江

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 再び国政にお送りいただき約1年半が経過いたしました。
 当選以来、私は、国民不在の安倍一強政治を打破すべく、国会論戦を通じて問題点を追及するなど、全力を尽くしてまいりました。
 しかしながら、TPPの国会承認、年金制度改革法、カジノ法、共謀罪法など、強行採決を繰り返す安倍政権の乱暴な手法により、有権者と国会の距離はますます離れるばかりであり、国民生活に不安と不満が渦巻いています。 続きを読む


「日本の進路」2018年新春メッセージ

全農林労働組合 中央執行委員長 石原 富雄

 新年あけましておめでとうございます。会員及び購読者の皆様におかれては、輝かしい新春をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。また、私たち全農林労働組合が取り組む各種活動に対するご理解とご協力に厚くお礼申し上げますとともに、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 続きを読む


「日本の進路」2018年新春メッセージ

沖縄県議会議員 照屋 大河

 「日本の進路」読者の皆さまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年も沖縄は、米軍絡みの事件・事故に苦悩する一年でありました。10月には東村高江の民家に近接する牧草地に普天間基地所属のCH53E大型ヘリが墜落・炎上する事故が発生し、12月には同型ヘリが普天間基地に隣接する宜野湾市内の小学校の校庭に7・7キログラムの窓枠を落下させるという重大事故が相次ぎました。校庭では54人の児童が授業中でした。これらの事故機は、いずれも2004年に沖縄国際大学に墜落したものと同型機で、その6日前にも近くの保育園に部品を落下させたばかりでした。 続きを読む


「日本の進路」2018年新春メッセージ 官邸主導の農政改悪にストップ、持続可能な農業・農村政策を

北海道農民連盟 委員長 西原 正行

 平成30年の新春を皆さまと共に迎えられたことをお慶び申し上げます。
 昨年を振り返りますと、北海道は春先の強風で多くの地域が被害に見舞われ、その後も長雨の被害も見られましたが、総じて穏やかな気候で推移したため、米や畑作物、牧草等多くの作物が豊作基調の一年となりました。 続きを読む


2018年新春メッセージ 日本の平和は、北朝鮮への圧力ではなく、沖縄への「思い」から

東アジア共同体研究所 理事長 鳩山 友紀夫

 「自主・平和・民主のための広範な国民連合」の活動に賛同される皆さまとともに、新春のお祝いを申し上げます。
 昨年12月10日、ノルウェー・オスロで行われたノーベル平和賞の授賞式で、受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長は核保有9カ国に対して、「米国よ、恐怖よりも自由を/ロシアよ、破壊よりも軍備撤廃を/英国よ、抑圧よりも法の支配を/フランスよ、恐怖よりも人権を/中国よ、理不尽よりも理性を/インドよ、無分別よりも分別を/パキスタンよ、ハルマゲドンよりも論理を/イスラエルよ、抹殺よりも良識を/北朝鮮よ、荒廃よりも知恵を」と、また、「『核の傘』の下に守られていると信じている国々よ、あなたたちは、自らの名において他国を破壊する共犯者となるのか」と名指しで禁止条約への参加を迫り、訴えました。 続きを読む